広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

記者会見

朝日新聞の経済部記者の働きぶりがわかる記事を読んで

■朝日新聞経済部記者の働きぶりがわかる記事 朝日新聞では「働き方改革を問う」という連載が続き、昨年来大きくクローズアップされたこの問題を追いかけています。その中で「朝日新聞の記者」の働く現場の実態を掘り下げた記事が2017年7月9日の朝刊に掲載さ…

消費者より弁護士を重視する企業姿勢が破たんを招いた?

■消費者より弁護士を重視する企業姿勢 先日、会合で初めてお会いした大手自動車メーカーのOBは、エアバッグの欠陥問題により経営破たんしたタカタについて、「(タカタは)弁護士の言うことを聞きすぎる一方で、ユーザーの言うことを聞かなかった」と評し…

経済部、生活部、社会部の記者3人が同じレストランに入店したら

■経済部、生活部、社会部の記者3人がレストランに入店したら 「企業不祥事」(2007年)のなかに、「部の違いによって記者の取材ポイントが微妙に違うことをうまくあらわしているな」と感じるところがありました。それは、あるレストランに経済部、生活部、社…

DeNAの記者会見で感じたこと

■今年の最長記者会見? 不祥事を引き起こした企業や団体による謝罪会見が後を絶ちません。つい最近もDeNAが運営する医療・健康系キュレーションサイトなどが、根拠不明な記事や著作権侵害の疑いで閉鎖に追い込まれ、事の経緯をマスコミに説明する場が設けら…

「わかっていることはだれであろうと、分け隔てなくつまびらかにする」

■米タイヤメーカーの広報活動の失敗 世界的な三大タイヤメーカーといえば、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーです。この三社で世界シェアの約4割を占めます。世界最大のタイヤメーカーに上りつめたブリヂストンですが、その傘下に下ったファイアストン…

一社員が起こした不祥事の際の模範的な広報対応

■危機管理広報のお手本 繰り返される企業の不祥事において、そのマスコミ対応の失敗で火に油を注ぐ事態が少なくありません。そんな中で数少ない模範的な事例として知られるのが、ジョンソンエンドジョンソンと参天製薬です。 yhkhashimoto.hatenablog.com yh…

企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ

■企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ 「企業がどんなに気をつけていても、ブランドに危機は訪れるものだ。企業はコントロールできるものは、危機が発生した時にどのように対応するか、その意思決定の部分である」。 先日読んだ「あの…

謝罪会見での初歩的なミス

■謝罪会見での初歩的なミス 通常、記者会見を開くときは周到な準備をして臨みますが、まれにそうでないこともあります。そうした事例を見聞きする機会がありました。事故の詳細はここでは述べませんが、多くの人に印象に残っているはずです。 ある重大事故が…

ドラム缶1本分の原油流出で記者会見をする会社と2000万本分でもしない会社

■「あのブランドの失敗に学べ」 「あのブランドの失敗に学べ」(2005年)を読みました。「ブランドの失敗はある業種に特定されるものではない。コカ・コーラやマクドナルドなどのグローバルな大企業でも、ほとんどマーケティング経験のない中小企業と同様に…

(悪気はなくても)答えに加えないほうがいいものもある

■「答えたくない質問」と「答えてはいけない質問」 広報担当者として仕事をしていると、記者の質問にもいろんなタイプがあることがわかります。例えば、「答えたくない質問」です。出来れば触れてほしくない自社の芳しくない部分、他社や特定の個人のネガテ…

あなたの会社はできますか?危機を危機として判断することが。

■謝罪会見をやるにあたってマスコミがまず注目すること 謝罪を伴うような記者会見では、事態の重大さをどれだけ会社側が理解し、記者が納得できるメンバーをスポークスパーソンとして人選したかが問われます。不始末を起こした側が思う以上にマスコミが重視…

プレゼンで「動画を見せられている感覚」になったことはありませんか?

■「1枚のスライドには、一つのメッセージを明確に残す」 業績や事業戦略の説明などで、企業の幹部がマスコミやアナリストの前で、パワーポイントを使って説明することがよくあります。そうした場に立ち会ったり、プレゼン資料を読んだりする機会がありますが…

緊急記者会見の司会は「サッカーのレフェリー」と心得よ

■緊急記者会見の司会は「サッカーのレフェリー」 事件、事故、不祥事といった謝罪を伴う緊急記者会見では、スポークスパーソンが重要な役割を担うのは言うまでもありませんが、司会の力量も重要です。通常、広報部門を司る責任者やそれに次ぐ立場の人間がそ…

お詫び会見でお辞儀にかける時間や角度のほかに気を付けたいこと

■お辞儀にかける時間 謝罪会見のトレーニングの現場で話題に上ることがあるのが、「お辞儀の時間と角度」です。スポークスパーソンがお辞儀を早々に切り上げて、頭をあげてしまうと、「誠意がこもっていない」と記者は感じるだろうし、カメラマンも最大のシ…

「送球に」検討します?

■「送球に検討します」 先日のブログに「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」だと知ったことを書きましたが、長年の習慣は簡単に変わるはずもなく、「そうきゅう」をそのまま使っています。その結果、つい最近「早急に検討します」とすべきところを「『送…

スピーチライティングの6つのコツ

■スピーチの名手の陰には、名スピーチライターがいる 広報の仕事の中心は報道対応ですが、中には、社長のスピーチ原稿を書くという仕事を任されている人もいるでしょう。筆者も事業会社の広報担当者の頃、社長の年頭あいさつの草稿を行ったことがあります。 …

「ご質問をお受けします」の後に続く沈黙の対処法

■セミナーで寝ている人 メディアの方による講演にこれまで数多く参加したことがあります。最近では、自治体や商工会議所が主催するセミナーにも参加することがあります。最近も出席者が10名ほどのセミナーに参加しました。テーマは筆者の仕事に直結しそうに…

第三者的な視点で外の空気を中に伝え、時には、耳の痛いことも伝えなければいけない

■社会的な影響が軽微な事件・事故の場合のマスコミ対応 社会的な影響が軽微な事件・事故だと社内で判断された場合、マスコミへの情報発信はどうすべきでしょうか。「コンプライアンスも大事だけど」とか、「話をおおごとにしたくない」という判断は理解でき…

記者会見での不用意な発言を避けるために大切な二つのこと

■社会部の組織 例えば工場火災のような事故が起きたら、地元の警察や消防に続いて、マスコミが駆けつけます。この多くは社会部に属している記者たちです。社会部の記者は事件、事故をメインに扱う部署だからです。 社会部での記者経験の長い、共同通信の方に…

事件・事故発生でまずもってしなければいけないこと

■「すぐに手を打つ」ことの重要性 工場火災のような事故が発生した時に大事なのは、とにかく「すぐに手を打つ」ことだとされます。つまり、「対応の方針を何よりも早く決めなければならない」ということです。では、どんな手を打つべきなのでしょうか。 実際…

タレントの知名度を借りずに記者発表会の集客を高めることはどこまで可能か?

■「新商品発表会にどのくらいメディアが来てくれるか?」 新製品発表会というと、有名ホテルの会場を借り、有名トレントを呼んで盛大に行うものから、こじんまり行うものまで様々。会社の知名度や業種、そして商品の話題性などに応じて、かけられる予算も違…

実名報道に関して広報担当者が留意しておくべきこと

■日本人が犠牲になったダッカでのテロ事件と実名報道 7月1日深夜にバングラデシュ・ダッカの襲撃テロが発生し、日本人7名の尊い命が断たれました。日本政府は翌2日の会見で、「家族の了解をいただいていない」として、氏名の公表を見送りました。 それに同調…

お辞儀はほどほどに長く、経営に関わるリスクのトップへの報告はできるだけ早く

■どの会社にもリスクが降りかかる可能性はある 企業の不祥事や事故などが後を絶ちませんが、同じような事態に巻き込まれる可能性はどの会社にもあります。従い、日ごろからの備えや未然の防止策を抜かりなく行っておかなければなりません。 yhkhashimoto.hat…

プレスリリースの作成スキルより高めなければいけないもの

■プレスリリースの作成にかかる手間 プレスリリースを作成するのに、通常どのくらいの期間がかかるでしょうか。発表内容によっても違いますが、筆者の経験でいえば、例えば新商品なら発表日の2~3週間前から準備を進めることが多かった。発表会付きならもっ…

謝罪会見で辞任が回避出来たかもしれない「たられば」を考えてみた

■舛添東京都知事の辞任 6月21日、つまり今日ですが舛添要一東京都知事が正式に辞職します。「都知事の椅子」にしがみついていたかに見えましたが、「万策尽きた」と感じたのか、最後はあっさりと会見も開かずにその座を放り投げました。 yhkhashimoto.hatena…

「えさやり」、「水やり」ではなく、今は「えさあげ」、「水あげ」といいます

■「えさあげ」と「水あげ」 最近は「えさやり」といわずに「えさあげ」というそうです。朝日新聞の6月11日土曜版「街のB級言葉図鑑」で知りました。以前子供と近くの動物を飼っている施設に行ったことがあります。そこでは家から持ってきた野菜の切れ端を「…

同じ日に行われた対照的な謝罪会見

■「真摯な姿勢」が感じられない謝罪会見 不祥事やスキャンダルの発覚で記者会見を開く事例が後を絶ちません。特に舛添都知事は連日記者会見で、噴出する公私混同問題に対する釈明に追われています。同氏の会見をテレビや新聞で見聞きすると、会見のたびに謝…

不祥事でも気を付けたい公表のタイミング

■公表のタイミングで大きく変わるニュースの扱い 「疑惑や不祥事は企業が把握していることが多く、自ら解明し公表したほうがよい」という主旨の話を、何度かマスコミの方から聞いたことがあります。その通りだと思いますが、公表のタイミングによって、大き…

「知った風な口の利き方をしてしまった」と後悔しないために覚えておきたい事

■「リーク」は身内だけの言葉 新たな気付きを得ようと、10数年前に出された広報の指南本を読み返しました。なるほどと思わせる内容もある反面、「リーク」という言葉を多用していることに違和感を感じました。 マスコミに対する情報発信の方法として、「一斉…

多くを知らされていない広報だからできること

■ブランドの著しい棄損を招いた三菱自動車 三菱自動車の不正問題が深刻の度合いを増しています。26日に同社の相川哲郎社長が再び会見を開き、1991年から国の法律にのっとらない方法で燃費データの測定を行っていたことを発表しました。新聞各紙が27日付の朝…

パブリシティに成功しながら、その事業に失敗することもある。でも、やらないよりはましです

■「歴史は、マスコミでは成功しながら失敗した事例で満ち満ちている」 広報担当者は、新聞やテレビで広く、そして大きく取り上げられることに心を砕きます。言うまでもないことですが。それが達成されれば、得られる満足感は計り知れない。そうした成功体験…

三菱自工は「組織ぐるみだった」という前提で解決への道筋を示すべき

■「またか」も当然の三菱自動車の不祥事 三菱自動車の軽自動車4車種で燃費試験のデータを不正に操作していたことが、20日の相川哲郎社長による会見で明らかになりました。三菱自動車は2000年に「リコール隠し」の発覚以降、02年の死亡事故の原因である、大型…

「お宅の社員は、こんなこともできないのか」と感じたことはないけど…。

■「大企業で通用しても、中小企業で活躍できる人はごく一部」 「中小企業は社会の主役である。企業数の99%以上、従業者数では7割を占める」と書き出しにあった、3月12日付の朝日新聞のコラム、「経済気象台」に目が留まりました。タイトルは「中小企業活性…

不祥事が発覚した企業が起こしやすい二つの行動

■「謝罪に関する二つの事実」 「ハーバードビジネスレビュー」の2016年3月号のテーマは「コーポレートガバナンス」。この中にハーバード大学などの先生による「企業が正しく謝罪する方法」という13ページのレポートが載っていました。 「謝罪に関する二つの…

締め切り時間にもいろいろある

■締め切り時間と格闘する記者たち 記者と切り離せないものとして「締め切り」があります。翌日の朝刊に載せなければならない記事であれば、必ず締め切り時間までに処理を完了しなければなりません。 全国紙一つとっても21~22時ごろに締め切りを迎える12版(…

「痒い所に手が届く」広報のススメ

■「痒い所に手が届く」広報とは 記者も横のつながりがあるので、ライバル社同士で情報交換をすることがあると聞きます。そこで担当業界各社の広報対応について話題になることがあるといいます。 人間同士ですから相性もあります。ちょっとした誤解による感情…

何をもって情報弱者?スマホとにらめっこするのが情報強者とは思えないんだけど

■本当の”情報弱者”とは 「情報弱者」-「マスコミ報道やインターネットなどに触れる機会が少なく、情報の入手において不利な環境にいる人。また、情報の価値や真偽の判断に慣れていない人」(デジタル大辞泉) 最近読んだ「情報汚染の時代」(2014年)で、そ…

これからの企業とPR会社は「アウトソーシング」ではなく「コソーシング(co-sourcing)」

■キャリアの原点 1990年代半ばから、広報関連の仕事を続けてきました。グループ会社を含めると、3万人以上の事業会社にバブル期に入社しました。その数年後に配属された広報部が原点です。 プレスリリースやQ&Aの作成、取材誘致、記者会見やプレスツアーの設…

中国の友人が買った2つのお土産

■爆買いの行方 朝日新聞の金融情報面に「経済気象台」というコラムがあります。第一線で活躍している経済人、学者など社外筆者が匿名で執筆しています。興味深い内容は、切り取って手帳にはさんでます。 2月10日は「『爆買い』の行方は?」と題し、7日から(…

記者クラブに接近するきっかけとして覚えておきたいこと

■お互いにとって都合のいい「記者クラブ」 官公庁や地方自治体には必ずと言っていいほど記者クラブがあります。役所の中にこうした施設があることで、情報をタイムリーにマスコミに伝えられる。マスコミ側にとっても働く場所が取材先ということで、双方にと…

失敗からどう学ぶべきか?

■失敗を「仮想体験」する たった一つの不祥事や騒動でそれまで築いてきた企業ブランドが一瞬にして崩壊してしまうことが後を絶えません。最近のタレントの例のように個人にも同じことが言えます。 yhkhashimoto.hatenablog.com 誰にも大小の失敗はつきもので…

文章を書く上で避けて通れない「思う」症候群

■「思います」という便利な言葉 「定刻となりましたので、ただいまより記者会見を始めさせていただきたいと思います」と口火を切るのは見慣れた(聞き慣れた)光景です。あるいは会社の送別会や忘年会などで「それでは、●●さんにご挨拶をお願いしたいと思い…