広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

読書

炎上で人生を壊された人についての本

■「世界最大のネット炎上事件」 この2月に発売された「ネットリンチで人生を壊された人たち」という本を読みました。新書にしては分厚い本ですが、著者の緻密な取材もあって、とても読み応えがありました。この中で「世界最大のネット炎上事件」のことを初め…

広報担当者として「一皮むける」には

■「共感力」と「自我の強さ」 どんな仕事についても、今やコミュニケーション能力は必須といえるスキルです。一人黙々とこなすような職人の仕事でも、お客さんのニーズを聞く事はとても大事だし、その要求を満たす努力をしながら、「もっとこうしたら」とい…

若い世代に薦めたい投資の入門書「投資の大原則」

■「絶対に、絶対に、カードローンに頼ってはいけない」 「敗者のゲーム」と「ウォール街のランダムウォーカー」という証券投資のバイブルともいえる本があります。後者は自宅にもある本ですが、前者は初耳なので、図書館で借りてこようと思います。この二つ…

「当社も被害者」では納得を得ることは難しいと知るべき

■「当社も被害者」ではだれも納得しない 「派遣社員」や「鶏肉加工業者」の仕業とか、「ガス湯沸かし器の不正改造」が原因といって「当社も被害者だった」ということを、記者会見でことさら強調することで墓穴を掘るケースがあります。 通信教育大手による顧…

経済部、生活部、社会部の記者3人が同じレストランに入店したら

■経済部、生活部、社会部の記者3人がレストランに入店したら 「企業不祥事」(2007年)のなかに、「部の違いによって記者の取材ポイントが微妙に違うことをうまくあらわしているな」と感じるところがありました。それは、あるレストランに経済部、生活部、社…

「住友銀行秘史」では同行の当時の広報は蚊帳の外

■イトマン事件をメインバンク内部から描いたノンフィクション 知り合いから「面白いから」と薦められて「住友銀行秘史」を読みました。著者は住友銀行出身の國重惇史氏。戦後最大の経済事件として知られるイトマン事件の内幕を描いたノンフィクションです。…

一社員が起こした不祥事の際の模範的な広報対応

■危機管理広報のお手本 繰り返される企業の不祥事において、そのマスコミ対応の失敗で火に油を注ぐ事態が少なくありません。そんな中で数少ない模範的な事例として知られるのが、ジョンソンエンドジョンソンと参天製薬です。 yhkhashimoto.hatenablog.com yh…

企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ

■企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ 「企業がどんなに気をつけていても、ブランドに危機は訪れるものだ。企業はコントロールできるものは、危機が発生した時にどのように対応するか、その意思決定の部分である」。 先日読んだ「あの…

ドラム缶1本分の原油流出で記者会見をする会社と2000万本分でもしない会社

■「あのブランドの失敗に学べ」 「あのブランドの失敗に学べ」(2005年)を読みました。「ブランドの失敗はある業種に特定されるものではない。コカ・コーラやマクドナルドなどのグローバルな大企業でも、ほとんどマーケティング経験のない中小企業と同様に…

(悪気はなくても)答えに加えないほうがいいものもある

■「答えたくない質問」と「答えてはいけない質問」 広報担当者として仕事をしていると、記者の質問にもいろんなタイプがあることがわかります。例えば、「答えたくない質問」です。出来れば触れてほしくない自社の芳しくない部分、他社や特定の個人のネガテ…

スピーチライティングの6つのコツ

■スピーチの名手の陰には、名スピーチライターがいる 広報の仕事の中心は報道対応ですが、中には、社長のスピーチ原稿を書くという仕事を任されている人もいるでしょう。筆者も事業会社の広報担当者の頃、社長の年頭あいさつの草稿を行ったことがあります。 …

自分以外の携帯電話番号を何人覚えていますか?

■顔は思い出しても名前が出てこない ある調査によれば、「人の名前を思い出せないことがある」という経験がある人の割合は8割を超えているといいます。顔は覚えているのに名前が出てこない、という経験は筆者にもありますが、気のせいか、その頻度は年ととも…

何かをしたい者と何もしたくない者の違い

■何かをしたい者と何もしたくない者の違い SNSを企業や組織が使わない「三大理由」というものがあるとしたら、それは、「時間の無駄」、「一文の得にもならない」、「炎上リスク」だと思います。それぞれ一理あるといえなくもないですが、現にそれを活用して…

「早急」、「三階」、「裏面」の読み方

■「早急」、「三階」、「裏面」の読み方 現役アナウンサーが書いた本に、視聴者からの指摘で「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」だと知ったとありました。筆者も「そうきゅう」だと思っていましたが、正しくは「さっきゅう」だと。時代の流れに従って、…

オバマ大統領による「謝罪・弁明のスピーチ」が伝えるもの

■言葉で世界を動かしてきた米大統領 「異端児vs女性初」とか「史上最も嫌われている者同士の戦い」などと形容される、共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のヒラリー・クリントン候補による米大統領選が11月に雌雄を決します。2008年に就任したバラク・…

読書感想文の「書き方マニュアル」の記事を読んで

■小学生に「マニュアル」? 夏休みの宿題で真っ先に思いつくのは読書感想文です。今でこそ読書も好きだし、このブログのように文章を書くことを楽しんでいますが、小中学校の頃は御多分に漏れず、どちらも苦手でした。ページの少ない本を読めば、少しは楽が…

歩きスマホと「ちんたら」の語源

■ちんたら歩く人 一向になくなる気配のない「歩きスマホ」ですが、スマホとにらめっこしながら、歩く人の姿にいつも複雑な思いを抱きます。スマホが情報の受発信に欠かせないツールであることはよく理解できますが、せめて立ち止まって邪魔にならない場所で…

プレスリリースを推敲するときに覚えておきたい二つのこと

■プレスリリース作成で大事な推敲という作業 プレスリリースを書くときに大事なことの一つに、文章を何度も見直して推敲することがあります。プレスリリースは会社の公式文書です。ホームページにも掲載されます。時を経ても、掲載されることが通例なので、…

USP(独自のウリ)を見つけられない人のためのヒント

■USPとは独自のウリ マーケティングの本、特にアメリカ発のそうした本を読んでいると、USPという言葉が頻繁に出てきます。USPとはユニーク・セリング・プロポジションの略で、「独自のウリ」という意味です。 以前読んだ本には、「顧客が知りたいのは、あく…

第三者的な視点で外の空気を中に伝え、時には、耳の痛いことも伝えなければいけない

■社会的な影響が軽微な事件・事故の場合のマスコミ対応 社会的な影響が軽微な事件・事故だと社内で判断された場合、マスコミへの情報発信はどうすべきでしょうか。「コンプライアンスも大事だけど」とか、「話をおおごとにしたくない」という判断は理解でき…

自分の「強み」を知る方法

■自分の強みを知ることが、ポジティビティの上昇につながる 自分自身が得意だと感じていること、うまくこなせること、これが「強み」です。これを仕事や学業などで活かすことができれば、自分が望む方向への近道になります。そうは言っても「言うは易く行う…

細野晴臣さんによるポール本の書評(by朝日新聞)

■初めて買ったレコードと初めて行ったコンサート 初めて買ったLPレコードがThe BeatlesのLet it Be。小学校6年、1970年代後半のことです。ビートルズの音楽を知ったのは解散後ですが、ジョンの暗殺や大麻の不法所持でポールが成田空港で逮捕されたことに衝…

「奇数は男性的で偶数は女性的だ」と唱えた古代ギリシャの数学者

■奇数は男性的で偶数は女性的 ベートーヴェンはその生涯で9つの交響曲を作曲しました。これらの交響曲にはそれぞれ番号が振られています。もっとも有名なあの「運命」が第5番。「運命」というタイトルは日本だけで通用するそうですが。 他にも合唱付きで演奏…

ソーシャルメディアと「(自称)影響力のある第三者」

■影響力のある第三者? ソーシャルメディアを活用したマーケティングは、その大小を問わず多くの企業で導入されており、成功事例も見聞きします。その中で、“影響力のある第三者”がその企業についての投稿を行うことで、認知度向上を図っていく手法がありま…

プレゼンに欠かせないBIGPRとは?

■プレゼンに欠かせないBIGPR プレゼンなどで、30秒で聞き手の関心をつかみ、聞き手を自分の話に集中させることができるスキルのことを、「BIGPR」として紹介している本を読みました。「チームを動かすファシリテーションのドリル」(2016年)です。 これによ…

プレスリリースは「タイトルやリードはできるだけ簡潔に」すべきなのか

■2016年上期の日経MJヒット商品番付(上記の表は日経電子版より転載) 2016年上期の日経MJヒット商品番付をまとめた結果が、日経電子版に先月(6月7日)出ていました。この中で特定の商品は上記画像にあるように3つ。「新型プリウス」、「カップヌードル…

猫を飼うと健康にいいという二つの理由

■「なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?」 猫と暮らし始めると、その不思議な習性に苦笑することが少なくありませんが、「仰向けになる」というのもその一つ。猫がまどろんでいるときに、名前を呼んだり、なでてやると、仰向けになっておなかを出…

「忘れないようにする」ことと「活かす」ことの違いを知る

■講演で聞いたことを忘れないようにするには これまでマスコミの方の講演を聞く機会が比較的多くありました。そこで得た知識を忘れないようにするためにしていることがあります。難しいことではありません。それは「聞いた内容や気がついたことを書き起こす…

グローバルニッチトップ企業でも感じているかもしれない情報発信力という課題

■日本のグローバルニッチトップ企業 経済産業省が2年前に、グローバル展開に優秀と認められる実績がある企業を「グローバルニッチトップ企業」として表彰し、その「100選」を選定したことを先日初めて聞きました。 グローバルニッチトップ企業100選(GN…

本を読んだり、セミナーに出席して得たせっかくの知識を活かせない三つの理由

■得た知識をなぜ活用できないのか? 本を読んだり、セミナーに出席して得た知識を応用して、仕事や普段の生活に活かそうと思っても、なかなか身につかないということがあります。せっかく得た知識なのに、すっかり忘れてしまって、「そういえばそんな本もあ…