広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

読書

「広報とは営業である」と感じた一冊の本

■広報とは営業である 「なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?」(2013年)によれば、セールスの「イロハのイ」は、「顧客の要求を知り、その欲求を満たすような商品を届けること」だとあります。これを読んで、感じたことがあります…

レビューを「飛型点」方式で逆評価する

■図書館で「口コミ」関連の書籍で多いもの 消費者がモノやサービスの購入するときに「口コミ」が影響を与えることは多くの人が実感しています。特に、ソーシャルメディアの普及によって、口コミの影響力はより強力になり、購買のみならず、旅行や就職や転職…

他社より優れた分野を三つに絞り込み、その三つの強みを繰り返し訴える

■四本の脚で支えられたマーケティング 「マーケティング」とは「売れる仕組みづくり」を指します。以前受けた講座でも、「企業や個人が営む事業の目的を達成するためには、顧客に提供できる価値を創造し続け、しかもその価値をできるだけ広く伝えなければな…

「入門書」をどのように選ぶべきか?

■「入門書」のすゝめ 新しい仕事や勉強に取り組むとき、新しいチャレンジを始めようとするとき、あるいは何かの環境変化が自分や周りに迫っているときに、入門書や手引書はかなり役に立ちます。人によっては、こうした知識をインターネットから得ることも多…

雑誌の図書館「大宅文庫」に行ってみよう

■「大宅文庫」を知っていますか? 立花隆が書いた「『知』のソフトウェア」(1984年)を読み返していたら、雑誌の図書館「大宅(壮一)文庫」について書かれていました。生前の遺志で評論家の大宅壮一氏が集めた膨大な雑誌を元にして、亡くなった翌年の1971…

日本最大の記者クラブ「国会記者会館」

■日本最大の人数を誇る記者クラブ「国会記者会館」 日本の中枢といえば東京ですが、中でも官庁が集まる霞が関、そして、そこから目と鼻の先にある永田町はその筆頭です。官庁の中にはそれぞれ記者クラブがあり、民間企業も情報発信に利用することができます…

ちょっと風変わりな席のゆずり方の体験談

特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本 ■ちょっと風変わりな席のゆずり方の体験談 電車に乗っていて、目上の人やおなかの大きい女性に席を譲ることがありますが、ちょっと風変わりな席のゆずり方をかつて体験しました。 週末を都内の郊外で過ごした帰り…

ピューリッツァー賞の創設者と原爆投下を命じた大統領はどちらも「運のいい人」らしい

■ニューヨークの自由の女神像に資金を提供したピューリッツァー アメリカのジャーナリズムにおける最も権威ある賞とされるピューリッツァー賞。この賞は、アメリカ有数の新聞社の社主で事前活動家のジョゼフ・ピューリッツァーの遺志に基づいて1917年に創設…

TEDで知った幸福になるための重要な3つの教訓

■「史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」 Eテレで毎週木曜の午後11時から放映している「スーパープレゼンテーション」で5月12日に「What makes a good life? Lessons from the longest study on happiness 史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」…

アメリカでよく売れている二つの雑誌

■インテリア用品として売れている「ナショナルジオグラフィック」 アメリカと日本の書籍・雑誌文化の違いについて、アメリカで最も売れている雑誌の一つ「ナショナルジオグラフィック」を例に面白い記述がありました。「出版・新聞絶望未来」(2012年)とい…

「視聴率1%は100万人ではなく18万世帯」が正しい

■「視聴率1%は18万世帯」が正しい 地震や台風のような災害、日本選手が出場するオリンピックやサッカーW杯といった注目イベント。こうしたテレビ番組は多くの視聴者の関心が集まるので、視聴率も当然高くなる。 このほか、3年前の「半沢直樹」が40%を超え…

「常に簡潔にせよ」という「KISSの原則」と米大統領選挙

■「KISSの原則」とは? 最近「KISSの原則」というのを知りました。念のため断っておきますが、コミュニケーションの原則ではあっても、いわゆるロマンチックな方の話ではありません。 KISSとは”Keep it simple, stupid”あるいは”Keep it short and simple”の…

新聞記事で「発表モノ」が含まれる割合

■発表記事か独自記事か 毎朝、新聞には数多くの記事が掲載されています。こうした記事は、各社に一斉に「発表」される記事と、「独自取材」、いわゆる特ダネによる記事に大別できます。 発表による記事が独自取材よりも多いのは想像ができますが、その割合に…

誰にでも逆境や困難な時はある。そんな時のヒント100か条を載せた一冊

■「小さいことにくよくよするな!」 朝日新聞では毎週日曜日に本の紹介や書評を掲載しています。4月17日付けの記事が興味を惹きました。「(悩んで読むか、読んで悩むか)人生の転機は最悪の形でやってくる」というタイトル。相談員はタレントの石田純一氏。…

自由時間の「質」を高める方法

今週のお題「ゴールデンウィーク2016」 ■自由時間の「質」を高める方法 忙しい人(あるいはそうでなくても)にとって、自由時間というのは実にありがたいものです。「人生の楽しみは自由時間から始まる」というテーマの本を読みました。気づきの多い本でした…

「アイス・バケツ・チャレンジ」と「モリー先生との火曜日」に共通するもの

■「アイス・バケツ・チャレンジ」と「モリー先生との火曜日」 2014年に「アイス・バケツ・チャレンジ」が流行りました。氷水が入ったバケツをかぶるというもので、各界の著名人が参加しました。元々は、筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の研究を支援するためのもの…

パブリシティに成功しながら、その事業に失敗することもある。でも、やらないよりはましです

■「歴史は、マスコミでは成功しながら失敗した事例で満ち満ちている」 広報担当者は、新聞やテレビで広く、そして大きく取り上げられることに心を砕きます。言うまでもないことですが。それが達成されれば、得られる満足感は計り知れない。そうした成功体験…

図書館を活用するメリットは7つもあった

■図書館の7つのメリット 書店に行くことはあっても、新刊を購入することの少ない筆者ですが、「図書館超活用術」(2016年)は久々の例外です。図書館の効用や活用法については、一利用者として思うところがありますが、うまくそれを代弁してくれている本です…

「バカと死人は自分の信念と意見を決して変えない」という格言

■「満ち足りた人生を送るための三つの秘密」 人生にむなしさを感じた事業家が、「満ち足りた人生を送るための三つの秘密」を知っているという禅の老師を探す旅に出ました。苦労してようやく出会った老師に、その質問をぶつけます。 その答えは「看(み)よ、…

「官軍に負けたのではない清正公に負けたのだ」とつぶやいた西郷隆盛

■西郷隆盛と熊本城 「維新三傑」といえば、西郷隆盛、大久保利通、そして木戸孝允。19世紀末に出された同名の本がその由来です。中学や高校のときに習ったはずの「維新三傑」の中で、「人となり」や業績まで広く知られ、記憶にも残っている人物は、西郷隆盛…

「ごく限られた本が、努力と注意を払いながら、最後まで読む価値がある」

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE ■「ごく限られた本が、努力と注意を払いながら、最後まで読む価値がある」 「味見のための本があり、丸呑みするための本もある。そしてごく少数の本だけが、かみしめ、消化するためにある。つまり、一部だけを読め…

ブログが読後の備忘録になる

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE ■ブログが読後の備忘録 読書を趣味にする人には、「読書そのもの、読書をしているその時間が至福の時と感じて、価値を見出す人」と、「読書によって何かを得たり、気づいたりして、それを行動や考えに活かそうとす…

「歩くことは、大地という書籍を読むこと」

■歩く効用 最近見たテレビで体重過多の男性タレントが、そのダイエットに最も効果があったこととして、「ひたすら歩くこと」と言っていました。ダイエットに限らず、運動不足解消や健康増進にウォーキングが効果があることはよく知られています。 自転車をよ…

マーケティング戦略の二本柱は「顧客は誰なのか」と「なぜ購買するのか」

■「起業家」、「マネジャー」、「職人」という三つの人格 独立して新たに事業を始めようとする人を「はじめの一歩を踏み出そう」(2003年、マイケル・E・ガーバー著)で「三重人格」と評しています。どういうことかというと、「起業家」、「マネジャー(管理…

スターバックスの経営の原点はビートルズの”All You Need is Love”?

■スターバックスCEOに返り咲いたハワード・シュルツ ハワード・シュルツは1982年に29歳の時に、まだ4店舗しかなかったスターバックスにマーケティング責任者として入社し、5年後の1987年に同社を買収、世界的なコーヒーチェーンへの礎を築いた人物です。 「W…

WHATでもHOWでもなく「WHYから始めよ」

■WHATでもHOWでもなくWHYから始めよ 「新しいアイディアに心を開いている人、その場限りではない成功を収めたいと模索している人、自分の成功には人の支援が必要だと感じている人。そんなみなさんは、ぜひ挑戦してもらいたい」。そんなテーマの「WHYから始め…

自己PRと会社PRの共通点

■三つある自己PRの黄金ルール 就活や転職の面接の場で、自己PRは欠かせません。履歴書や職務経歴書に書いてあるのだから、言わなくてもわかってもらえる、と思っているところがあります。しかしそれではダメ、発想の転換が必要だと「日本人の9割は正しい自己…

「子供に将来どうなってほしいですか?」と聞かれて学んだこと

■コーチとは「ショットグラスを持たない聞き上手のバーテンダー」 以前にも本ブログで取り上げた「フリーエージェント社会の到来」にコーチングにおけるコーチについて「診療椅子を持たない精神科医であり、フローチャートを持たない経営コンサルタントであ…

60年経っても色あせないチョコのキャッチコピー

■「お口でとろけて、手に溶けない」というUSP 先日、USP(Unique Selling Proposition)の意味について、「自社や自社製品が持つ独自性やウリ」と書きました。典型的な例として、ドミノ・ピザが打ち出した「熱々のピザを30分以内にお届けします。遅れたら値…

硬直マインドセットとしなやかマインドセットの違い

■硬直マインドセットとしなやかマインドセットの違いとは 「マインドセット」という言葉があります。英和辞書によると、「〔人の固定された〕考え方、物の見方、〔人の〕好み、習慣」といったことを意味します。転じて、価値観や判断基準、心の持ち方といっ…