広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

復興応援三陸ひとり旅(その③ 奇跡の一本松 完結編)

奇跡の一本松と陸前高田ユースホステル ■岩手県最大の被災地 最終日に、大船渡からJRのBRT(バス高速輸送システム)に30分ほど乗って「奇跡の一本松」で下車しました。一部区間では、線路を撤去してかさ上げされた専用道を走ります。専用道は単線となっ…

復興応援三陸ひとり旅(その② 釜石・大船渡編)

大船渡湾の朝焼け ■近代製鉄発祥の地 二日目は宮古から釜石に向かいました。三陸鉄道は元々、南リアス線(盛~釜石)と北リアス線(宮古~久慈)に分かれていましたが、この3月に、不通が震災以降続いていた宮古から釜石の区間をJRから移管されて開通しまし…

復興応援三陸ひとり旅(その① 宮古編)

浄土ヶ浜 ■三陸の「オアシス」 二泊三日で三陸海岸をめぐる旅に出かけました。東日本大震災以降、仙台には二度来ましたが、それ以外の太平洋沿岸部をこれまで訪れる機会がありませんでした。震災があってから、行きたい気持ちをずっと持っていましたが、図書…

大津市の保育園児の交通事故の広報対応で感じたこと

■5月にあった痛ましいニュース 散歩中の保育園児が亡くなった大津市の交通事故。この5月に起こった大変痛ましいニュースでした。巻き込まれた園児が通っていた保育園を運営する法人では記者会見が発生当日に開かれました。 事故は午前10時過ぎに発生しまし…

ネガティブフレーズを繰り返すな

房総半島の朝焼け ■メディアトレーニングの前に行うもう一つの訓練 メディアトレーニングは、企業や団体のトップや幹部向けに危機管理広報の重要性を理解してもらうとともに、マスコミに対する受け答えを訓練する研修プログラムです。想定シナリオに沿って、…

東京の企業こそ地方の記者クラブに目を向けよう

羊蹄山 ■地方の記者クラブを活用しよう 最近、地方の記者クラブについて調べる機会がありました。企業が地方でプレスリリースを配布したり、何かの催しを開いたりする際に、記者クラブがあることを知っておくと、自分たちの会社を記者により知ってもらうこと…

昨年11月の「ゴーン逮捕」の会見を考える

小樽の船見坂 ■居酒屋のテレビで知った「ゴーン逮捕」 日産自動車が4月8日、東京都内で臨時株主総会を開き、カルロス・ゴーン前会長(65)を取締役から解任しました。事の発端は、去年の11月19日にゴーン前会長が金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたことに…

PRプランナーの三次試験を二度続けて撃沈して感じたこと

北海道大学のポプラ並木 ■二度目の撃沈 昨年の夏、そしてこの1月と二回にわたりPRプランナーの三次試験を受けました。二回ともそれなりの感触でしたが、あえなく今回も不合格となってしまいました。日本PR協会のHPによれば合格率は二回とも約4割。ケアレ…

芸能人やタレントをPRイベントに呼ぶときに注意したい二つのこと

姫路城 ■バレンタインデーとPRイベント バレンタインデーが近づいています。残念ながら筆者にとってなんのワクワク感もないただの日に成り下がっていますが。だいぶ前のこの時期、銀座のデパートで「チョコレートを買う時に過剰包装を控えよう」という内容…

採用計画がニュースリリースの課題になったPRプランナー三次試験

北海道大学にあるクラーク博士の像 ■2021年春入社から就活指針を撤廃 経団連のホームページに掲載されている『「採用選考に関する指針」の手引き』によれば、2020年度入社の大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考の時期は、広報活動は「卒業…

「電車の乗り過ごし」と「天声人語」

明石大橋 ■「平成最後の」忘年会 先日(12月12日)の朝日新聞の「天声人語」で「電車の寝過ごし」を取り上げていました。「平成最後の」忘年会シーズン真っ盛りな上に、心当たりが少なくないこともあって興味深く読みました。 www.asahi.com 深酒をしてしま…

久しぶりの北海道訪問で感じたこと

北海道大学の構内の紅葉(2018年11月) ■128年ぶりの記録 先日、札幌と小樽に行ってきました。今年の札幌の初雪は11月20日の午前1時前。ちょうどこの日の夕方に北海道から東京に戻ってきましたが、そのころにはすっかり溶けていました。報道によれば、平年よ…

「遅くとも10分以下。早ければ早いほどいい」というルール

■迷うことなく一報を 「30分ルール」をという組織の連絡ルールがあることを「自治体不祥事における危機管理広報」という本で初めて知りました。これを実践しているのは東京都足立区です。この本によると、区長の携帯電話には、課長級以上の管理職全ての携帯…

広報活動の成果を広告に換算することの意味

■広報活動の成果を広告に換算することの意味 昔の話になりますが、クライアントの求めに応じて、広告換算費用をレポートしていたことがあります。広報活動の成果を測る指標として利用するためです。記事を定規で測って面積を計算し、誰かが作った代々受け継…

ふるさと納税するときに注意すべきこと(確定申告する人向け)

■「ワンストップ特例」は確定申告をしない人向け 去年初めて「ふるさと納税」をしました。地方自治体への寄付を通じてささやかな経済的な支援をする制度です。筆者のように学生時代に住んだ地域に寄付することもできますが、かかわりがなくても、その地の特…

米国ではほとんどない(公開の)謝罪会見

■近年の謝罪会見 半年ほど前に「業種を問わない近年の謝罪会見」というコラムを別のところで書きました。この中で、「企業」と「不祥事」が含まれる新聞記事が2013年から2016年まで右肩上がりで増えていると。(ちなみに2013年432件、2014年485件、2015年554…

(来年こそ)入社式ネタで広報担当者の引き出しを高めよう

■入社式で登場した会社 新たな年度がスタートして多くの企業で4月2日に入社式が行われました。毎年この時期、新聞各紙の経済面では業界を代表する企業や話題になった企業の入社式の様子が報じられます。主な新聞の紹介企業は登場順に以下の通りです。(いず…

(今更ながら)「PRプランナー」の資格試験(一次)を受験した

■PRプランナーの一次試験 PRプランナーの一次試験を先日始めて受験しました。二十数年もの間、広報周りの仕事をしているので、「何をいまさら」とこれまで敬遠していましたが、会社の勧めもあって受けてみることにしました。もちろんひやかしのつもりは…

通訳案内士試験の大幅難化がもたらす弊害

■「『全国』通訳案内士」とは 有料で通訳案内業務を提供するのに、本年1月から資格が不要になりました。増加を続ける訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備を図る一環とされています。「そもそも資格なんか必要だったの?」と思う人が多いでしょうが。 その…

「消極的な相手の意識を変える」ことの難しさ

■対外的な広報活動における四本の串 対外的な広報活動は縦串と横串に二本ずつの四本の串によって成り立っています。縦串をさすものとして商品広報(あるいはマーケティングPR)と企業広報(あるいはコーポレートPR)があります。そして、横串をさすものとし…

記者会見で必要な「言い訳」とは

■週刊文春の取材過程の一端を知る 先日、週刊文春の新谷学編集長の講演を聞く機会がありました。いくつも興味深いエピソードを聞くことができましたが、その一つに舛添前都知事の辞任につながった一連のスクープ報道があります。 取材のきっかけは産経新聞の…

「良い会社に悪い広報なし」なのか?その2

■「良い会社に悪い広報なし」なのか?② 以前、企業取材歴の長い、ある新聞社の記者OBが「良い会社に悪い広報なし。悪い会社に良い広報なし」と力説していたことを書きました。「一理あるな」と思う反面、「いくら優秀な広報パーソンでも、その力量だけではい…

トップ人事の記者会見申し込みタイトル私案

■トップ人事の発表 大企業のトップ交代のニュースが続いています。 トップ人事と企業の合併や買収は新聞記者にとって、最もスクープしがいのあるネタとされています。年明けから3月ごろまでは特にトップ交代の発表が行われやすい時期ということで、多くの記…

通訳案内士試験の合格を目指す人たちへ

12月25日のクリスマスに「通訳案内士」の合格発表がネットを通じて行われました。受かると思ってませんでしたが、土俵際で持ちこたえたようで、受験番号がありました。外国からの観光客が年間2000万人を超え、2020年の東京オリンピックを控えて、今後通訳案…

通訳案内士にどうやらなれたようです

更新が滞っていました。その理由の一つが通訳案内士試験対策でしたが、先日合格発表がネットでありました。 ■受験のきっかけ 2009年に両親と北京と西安に行く機会を得て、そこで日本語の堪能なガイドに出会ったこと、そして新聞でセカンドキャリアとして「通…

上海では出国時のセキュリティチェックに気を付けよう

前回訪問時の上海(外灘にて) ■6年ぶりの上海訪問 2泊3日で上海に行ってきました。3度目の訪問です。前回の訪問は震災の年でしたので、6年ぶりです。前回は上海の代表的な観光地にもいくことができましたが、今回は残念ながらそうした余裕もなく、唯一の楽…

三人の登壇者がいる記者会見でサブスピーカーはどちらに座るべきか

■三人の場合は左(向かって右)が上位 先日、三人で記者会見を開くことになった場合、「メインスピーカーに次ぐ立場の人は、向かって右側に座るべきか、それとも左側に座るべきか?」、という質問を受けました。広報関連の業務に就いて20年余りですが、メイ…

通訳案内士試験に再チャレンジ(一般常識)しました

■一般常識に再チャレンジ 昨年、通訳案内士の試験に初めてチャレンジをしました。英語がTOEICの点数によってギリギリ免除だったので、日本歴史、日本地理、そして一般常識の三科目の受験でした。結果は、歴史と地理はパスしましたが、一般常識が不合格でした…

危機管理広報における「アクティブ・セイフティ」と「パッシブ・セイフティ」

■危機管理広報が目指すべき二つのこと 危機管理広報について説明するときに目指すべき二つのことをよく話します。一つ目は「日ごろからの備えを怠らず、そもそも危機に陥らないようにする」ことです。会社にダメージをもたらしうる危機は年々多様化しており…

小樽市に初めてふるさと納税を行いました

■初めて行ったふるさと納税 節税をしながら地方の名産品をお取り寄せできる「ふるさと納税」に初めてチャレンジしました。お目当ての街に貢献もできて、ほしいものも手に入れられる、しかも節税にもつながるというなんともうれしい制度です。この制度が取り…