■「フェアリー・ディスクロージャー・ルール」とは 「フェアリー・ディスクロージャー・ルール」というのがあります。上場企業が未公表の重要な内部情報を第三者に伝えることを禁じるルールです。こうした内部情報の公正な情報開示ルールを導入しようという…
■「現職初」とはならなかった安倍首相の真珠湾訪問 朝日新聞のオピニオン欄に「池上彰の新聞ななめ読み」というコラムが毎月末に掲載されています。以前、慰安婦報道の検証をした同コラムが朝日新聞上層部の判断で掲載見送りになったことに、池上さんが異を…
■「当社も被害者」ではだれも納得しない 「派遣社員」や「鶏肉加工業者」の仕業とか、「ガス湯沸かし器の不正改造」が原因といって「当社も被害者だった」ということを、記者会見でことさら強調することで墓穴を掘るケースがあります。 通信教育大手による顧…
■デザイン関係の野外イベントの火災事故で感じたこと 先月の上旬、都内の神宮外苑で開かれたデザイン関係の野外イベントで、木製のジャングルジムの形をした造作物が何らかの原因で燃えて、5歳の尊い命が奪われてしまいました。先日、お別れの回が開かれ、事…
■経済部、生活部、社会部の記者3人がレストランに入店したら 「企業不祥事」(2007年)のなかに、「部の違いによって記者の取材ポイントが微妙に違うことをうまくあらわしているな」と感じるところがありました。それは、あるレストランに経済部、生活部、社…
■スマホのメリット ガラケーとiPodtouchの併用を続けています。スマホ全盛の中で、保有するメリットを感じられないまま現在に至ります。スマホのメリットといえば、「いつでもどこでもインターネットにアクセスできる」、「LINEなどSNS操作に便利」、「写真…
■イトマン事件をメインバンク内部から描いたノンフィクション 知り合いから「面白いから」と薦められて「住友銀行秘史」を読みました。著者は住友銀行出身の國重惇史氏。戦後最大の経済事件として知られるイトマン事件の内幕を描いたノンフィクションです。…
■今年の最長記者会見? 不祥事を引き起こした企業や団体による謝罪会見が後を絶ちません。つい最近もDeNAが運営する医療・健康系キュレーションサイトなどが、根拠不明な記事や著作権侵害の疑いで閉鎖に追い込まれ、事の経緯をマスコミに説明する場が設けら…
■米タイヤメーカーの広報活動の失敗 世界的な三大タイヤメーカーといえば、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーです。この三社で世界シェアの約4割を占めます。世界最大のタイヤメーカーに上りつめたブリヂストンですが、その傘下に下ったファイアストン…
■危機管理広報のお手本 繰り返される企業の不祥事において、そのマスコミ対応の失敗で火に油を注ぐ事態が少なくありません。そんな中で数少ない模範的な事例として知られるのが、ジョンソンエンドジョンソンと参天製薬です。 yhkhashimoto.hatenablog.com yh…
■SNSの「感情分析」って? 11月25日付の朝日新聞の「経済気象台」というコラムで「感情分析」について取り上げていました。筆者にとっては、耳慣れない言葉でしたが、SNS上で飛び交うやり取りを元に評判の変化を分析したり、その結果に基づき対策を施したり…
■企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ 「企業がどんなに気をつけていても、ブランドに危機は訪れるものだ。企業はコントロールできるものは、危機が発生した時にどのように対応するか、その意思決定の部分である」。 先日読んだ「あの…
■謝罪会見での初歩的なミス 通常、記者会見を開くときは周到な準備をして臨みますが、まれにそうでないこともあります。そうした事例を見聞きする機会がありました。事故の詳細はここでは述べませんが、多くの人に印象に残っているはずです。 ある重大事故が…
■「あのブランドの失敗に学べ」 「あのブランドの失敗に学べ」(2005年)を読みました。「ブランドの失敗はある業種に特定されるものではない。コカ・コーラやマクドナルドなどのグローバルな大企業でも、ほとんどマーケティング経験のない中小企業と同様に…
■「サラリーマンを劇場に!」を合言葉に活動する演劇ユニット 演劇を普段見ることはほとんどありませんが、ほぼ毎年見ているものに「セメント金魚」というユニットがあります。メンバーは男性三人に女性が一人。全員アラフィフです。「サラリーマンを劇場に…
■ブッシュ氏の次に低いというトランプ氏の英語レベル 大方の予想をくつがえして、共和党のトランプ候補が民主党のクリントン候補を破って、次期米国大統領の座につくことになりました。過激な発言を繰り返すことから「暴言王」とも称されるトランプ氏ですが…
■猫のルーティン 一緒に暮らしていると猫は「ルーティン」をとても大事にしていると感じます。筆者が床に就いているときの朝方の足への攻撃、入浴時のアゴなめ、帰宅後の足へのスリスリ、デスクワーク中の膝乗り、室内パトロール・・。飽きもせず毎日繰り返…
■「良い会社に悪い広報なし。悪い会社に良い広報なし」なのか? 新聞社の要職にある方が以前、「良い会社に悪い広報なし。悪い会社に良い広報なし」と力説していたのを覚えています。広報は、その会社のスポークスパーソンなわけですし、名門企業の優秀な広…
■ 「あの平尾誠二さんが亡くなった!?」 日々過ごしていると、想定外のニュースに驚くことが少なくありません。最近の「トランプ勝利」はその最たる例ですが、個人的にはそれ以上ともいえるのがニュースが「平尾誠二さん死去」です。 平尾さんはラグビー界…
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」 ■自分のキャリアは自分しか作れない 去年から今年で仕事の環境が大きく変化しました。事業会社に10年ほど勤めた後に広報のコンサルティングを行ういわゆるPR会社に転身し、そこでも10年…
■中国では11月11日は「独身の日」 中国では11月11日を「独身の日」として、ここ何年かで急速に注目を集める日になりました。1並びだという割と単純な理由が「独身の日」の由来のようですが、中国のネット通販会社が年間で最大の商戦日に設定し、その盛り上げ…
■新聞社と締め切り時間 インターネットを通じてニュースなどの情報が得やすくなりました。文章量の自由度が高く、何より時間の制約がありません。しかし、他の4マス媒体、つまり、テレビ、新聞、雑誌、ラジオには時間の制約があります。尺に収まるように編集…
■「非があるのか、それとも…」 自社に関わる事件や事故が発生した時の初動として、事実関係を内部で調べることが鉄則とされています。死傷者が出ているケースでは、その対処が優先されるものの、事実関係の把握は欠かせません。 事実関係で押さえるべきは、…
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」 1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか? 広報の仕事を長く行ってきました。20年の経験や知識を書き留めておくことで、自身の備忘になるし、読んでいただいた読者にも…
■「答えたくない質問」と「答えてはいけない質問」 広報担当者として仕事をしていると、記者の質問にもいろんなタイプがあることがわかります。例えば、「答えたくない質問」です。出来れば触れてほしくない自社の芳しくない部分、他社や特定の個人のネガテ…
■「通訳ガイド、無資格でOK」になるの? 来年度の通訳案内士試験の制度改革が噂される中、10月26日付の日経産業新聞に、「通訳ガイド、無資格でOK」とする記事が掲載されました。観光庁が設けた有識者検討会のメンバーでもある大学関係者への一問一答形…
■謝罪会見をやるにあたってマスコミがまず注目すること 謝罪を伴うような記者会見では、事態の重大さをどれだけ会社側が理解し、記者が納得できるメンバーをスポークスパーソンとして人選したかが問われます。不始末を起こした側が思う以上にマスコミが重視…
■「1枚のスライドには、一つのメッセージを明確に残す」 業績や事業戦略の説明などで、企業の幹部がマスコミやアナリストの前で、パワーポイントを使って説明することがよくあります。そうした場に立ち会ったり、プレゼン資料を読んだりする機会がありますが…
■上海で日本人ビジネスマンを発見する方法 10年ほど前の初夏に初めて上海に行ったときに、「日本から来ているビジネスマンはすぐわかる。なぜなら、必ずネクタイをしているから」と現地の人に言われたことがあります。そういわれると確かに、中国のビジネス…
■BCPって何? 災害の多い日本で、業務を続けるために策定されるものに、業務継続計画というものがあります。BCP(Business Continuity Plan)ともいいます。中小企業庁のホームページでは以下のように説明しています。 「企業が自然災害、大火災、テロ攻撃な…