広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

大手マスコミの科学部とは

 

 昨年は、STAP細胞、日本人のノーベル物理学賞受賞、御嶽山噴火といった科学ニュースが世間をにぎわせ、「科学部」に相当する組織が存在感を増したように思います。

 

 ちなみに大手のメディアで「科学部」という名称を使っているのは読売、産経、共同で、朝日は「科学医療部」、毎日は「科学環境部」、日経は「科学技術部」、NHKは「科学文化部」。東京新聞にも科学部があります。調べたところ、朝日、読売(医療情報部を含む)が30名弱、毎日、日経が約20名の陣容となっているそうですが、どの社も編集局内では最も小さい所帯の一つです。

 

 守備範囲は広く、例えば毎日新聞の方によれば、科学分野では「宇宙、原子力地震・火山、先端技術、科学技術政策、理科離れ」、環境分野では「地球温暖化、廃棄物、野生生物、大気汚染、アスベスト環境政策」、医療分野では「医学、生命科学脳死・臓器移植、癌、末期医療、生殖医療、健康、食の安全」を主要テーマとして取材を行っているといいます。

 

 そもそも各マスコミが科学部を創設する動きになったきっかけは1954年3月にアメリカがビキニ環境で実施した水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」(東京の夢の島公園に展示館があります)の乗組員が被ばくした事件とされます。このころはこうした木造船で遠洋漁業を行っていたんですね。

 

 翌57年は南極の昭和基地の開設、東海村に日本最初の商用原子炉の設置、世界初の人工衛星スプートニクの打ち上げなど、大きな科学ニュースが起こったこともあって朝日、毎日が相次いで科学部を設けました。

 

  共同通信の科学部長が「難しい話をいかに噛み砕いてわかりやすく書くかということを常に意識しなければならない」と言っていましたが、同じことは広報担当者にも言えることです。