広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

入社式や採用計画の発表をためらうな

 

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 「巣立ちの季節」を迎え、大手企業の新卒の採用計画の発表が相次いでいます。5日にはパナソニックが2016年春の新卒採用を今年の春より100人多い800人にすると発表し、朝日新聞にも記事が出ていました。他にも全日空、ファーストリテーリング、野村HD等の発表も最近ありました。

 

 4月1日は多くの企業で入社式が行われますが、翌2日の新聞紙面には例年、話題の企業の入社式の様子や社長の訓示が掲載されます。入社式といえば、広報担当者が自分の会社(多くの場合その社長)が取り上げられるチャンスとばかりに、入社式をマスコミにオープンにし、入社人数や式の内容、そして社長が新入社員に対して行った訓示をニュースリリースとしてまとめ、マスコミに配る・・と勝手に思っていましたが、そうした企業ばかりではないようです。

 

 ある業界を代表する企業では、 入社式で行ったトップの訓示のみを要約し、マスコミに配布しているそうです。このため、何人が入社し、どこで行われたといった情報はリリースからはわかりませんし、マスコミにも特に入社式を公開していないということでした。

 

 そればかりか、トップの訓示はおろか、入社式に関して何も発表していない企業も少なくありません。入社式に臨む新社会人はもとより、その親御さんや翌年以降に入社を希望する学生、学校の関係者など、企業の入社式に関心を持つ人は少なくないはずなのですが。

 

 同じことは採用計画についても言えます。先に述べた会社では、ニュースリリースの形では発表せず、この時期に多いマスコミが実施する採用アンケートに答えるだけにとどめているそうです。業界によって採用計画の発表スタンスが微妙に違うようですが、なぜ発表しないのかという疑問が残ります。

 

 採用計画は通常、会社の機関決定を経て、決定されるはずです。発表をためらう理由はありません。大きな会社であればあるほど世間の関心は高く、記事にもなりやすいはずです。そして何より、より多くの優秀な学生を確保したいと願う経営陣にとってもアナウンス効果は高いのではないでしょうか。