広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

「スマホやめますか、それとも新聞やめますか」

 

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 マスコミの代表格と言えばテレビと新聞ですが、PCやスマホを通じたインターネットの利用時間の増加が“テレビ離れ”、“新聞離れ”を加速させている主因であることは論を俟ちません。

 

 5年ほど前のNHKの調査によれば、20代で平日にテレビを見ない人が2割でした。新聞に至っては、行為者比率は10代で男7%、女4%、20代でも男13%、女15%でした。スマホの普及が当たり前になった今だと、さらに低くなっている可能性も高いと思いますし、30代、40代の行為者比率も下がっていることは間違いないでしょう。

 

 今年の信州大学の入学式で山沢清人学長が新入生に「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と語りかけ、話題になりました。朝の情報番組ではこれを受けて、街頭インタビューを行い、40代半ばの男性の「スマホ手放すなどありえない」、20代の学生の「もはや臓器の一部」といったコメントを紹介していました。

 

www.asahi.com

 かくいう私も1年ほど新聞購読をやめていました時期がありました。この間、ご多分に漏れずテレビやネットを通じて日々の情報を得ていましたが、購読していたころにはなかった“物足りなさ”をずっと感じていました。その“物足りなさ”の原因は「“得たい”情報」と「“得られる”情報」の違いにあるように思っています。

 

 ネットを通じた情報収集は自分の関心ごとに比重が置かれます。また、テレビニュースは見逃してしまうことが少なくありません。その点、新聞は一覧性に大きな特徴がありますし、読みたいときに読むことができます。

 

 さらに、たとえ興味がないニュースでも、新聞全体を通して読めば自然と多くの情報に触れることになります。また、そのニュースの意味するところも理解できるようになります。ちなみに、スマホタブレット端末でも新聞が読めますが、画面が小さいので、せっかくの一覧性の特徴が活かされないと感じます。

 

 ネットをPC経由で利用しているので、その便利さはよくわかっているつもりですし、その恩恵に十分に与っています。しかしその一方で特に移動時間には新聞や本などの紙媒体に意識して触れるようにしています。満員電車の中、一心不乱にスマホゲームと格闘している人(意外に年配の女性が多い印象です)を見るとちょっと残念な気分になります。

 

 「スマホやめますか、それとも新聞やめますか」と問われたら、おそらく多くの方が「新聞」と答えるのではないかと思いますが、私なら「スマホやめます(というかそもそもガラケーユーザーですが・・)」と答えます。