いい音楽を聴こう!おススメの洋楽ロックアルバム(上)
以前のブログで書いたように、図書館で音楽CDを借りては、パソコン上のiTunes経由iPod touchで音楽を楽しんでいます。「温故知新派」の私にとっては図書館で十分ですが、ひそかな楽しみとして曲の好み具合をレートで評価しています。ここぞという時は、高評価の曲を集中的に聴いています。
iTunesを利用する人ならご存知のように、曲のレートを任意につけることができます。私の場合、★★★★★は名曲、★★★★を良曲としています。(★★は英語学習用、★×3は空席)そして★一つとした曲は、後に削除して、ライブラリが膨らみすぎないようにしています。
好きな曲はたくさんありますが、好きなアルバムとなると、好みの曲が多く入っているものになります。なので、その尺度に基づき、iTunesライブラリに入っている★×4or5が4曲以上含まれるCDを紹介したいと思います。ちなみに4曲以上にしたのは、3曲以上としてしまうとこの3倍くらいになりそうだというだけの理由です。
洋楽ロックジャンルから18枚を選びました。オリジナル盤に敬意を表して、いわゆるベスト盤は除いています。3回に分けて6枚ずつアーティスト別に紹介します。( )は発売年です。
1.The Beatles : Abbey Road (1969)
自腹で買った人生2枚目のアルバム。★がない曲は、Ringoには悪いが"Octpus's Garden”のみ。実質Beatles最後のアルバムですが、完成度はあの"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"以上と思います。米ローリング・ストーン誌では、「B面のみで、"Sgt. Pepper's”に匹敵する」と評したそうですが、同感です。
"You Never Give Me Your Money"に始まり、”The End"に終わる怒涛のB面メドレーは語り継ぐべき20世紀の音楽の世界遺産じゃないでしょうか。いつ聞いても胸が熱くなる人生最強の愛聴盤です。
2.The Beatles: Magical Mystery Tour (1967)
ビートルズから洋楽を聴き始めました。このころ"Rubber Soul"などを買ったり、友人から借りたりして一通り聞いてきました。結論としては、これが私のセカンドベスト。同名の映画が散漫だとか難解でつまんないとか言われていますが、ビートルズファンなら楽しめる内容だったと記憶しています。
映画のせいもあってか、楽曲のレベルの高さがあまり認識されていないようで残念です。個人的には"Baby You're A Rich Man"が一番好き。JohnとPaulが仲良くやってます。Johnの代表作といっていい“I am the Walrus"や”All You Need is Love"も収録しています。
3.The Beatles: White Album (1968)
68年当時で2枚組のトータルアルバムというのはかなり珍しいはずですが、ビートルズならそれができました。レコードには本来のタイトル名"The Beatles”ではなく通称ホワイトアルバムとなったジャケットにはシリアルナンバーが刻印されていてレア感を出すなど、マーケティング的にも先駆的なアルバム。個々の作品の完成度は高いのですが、解散への序章となったアルバムでもあります。
それまでのグループとしての一体感が失われていくきっかけとなりますが、それでもさすがビートルズの作品群だと思います。ただ、Johnの“Revolution 9"のような難解でなじめない曲も混在しています。。
4.Cheap Trick: Cheap Trick at Budokan (1978)
1978年春に行われた日本武道館での公演を収録したアルバム。今年もPaul McCartneyが武道館公演を50年ぶりに行いましたが、世界的に”Budokan"の知名度を上げたのはこのアルバムを置いて他にありません。少女たちの嬌声は当時のライブならではでしょう。
日本で最初に火がつき、翌年に全米でも発売され、ビルボードでも4位まで上り詰めたと記憶しています。今聴いても新鮮だし、完成度の高いライブアルバムだと思います。
5.Deep Purple: Machine Head (1972)
1972年発売のハードロックの記念碑的アルバム。"Smoke on the Water"や”Highway star"に耳目が集まるのは当然ですが、他にも”Never Before"や"Space Truckin"がカッコよすぎ。パープルのアルバムの中では明らかに最強。
6.George Harrison: All Thing Must Pass (1970)
ビートルズの活動停止後の実質ソロファーストアルバム。レコードだと3枚組(CD2枚組)の大作。大きすぎるJohnとPaulの存在から”ビートルズの永遠の次男坊”などと言われたGeorgeでしたが、"Something"や“While My Guitar Gently Weep”などメロディーメーカーの才は万人が認めるところ。
それが見事に発揮された画期的な一枚。脇をEric Clapton、Ringo Star、Billy Prestonなどの旧友が固め、肩の力がいい具合に抜けています。
続く