広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

スマホの猛威を感じる2つの調査結果(前編)

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 “スマホの猛威”を改めて感じる二つの調査結果が奇しくも同じ7月7日に発表されました。一つは「日本人とテレビ 2015」(以下、日本人とテレビ、NHK放送文化研究所調べ)、もう一つは「メディア定点調査2015」(以下メディア定点調査、博報堂DYメディアパートナーズ調べ)です。

 

 「日本人とテレビ」は、テレビの位置づけの変化を時系列で把握する目的で、1985年から5年毎に行われ、一方の「メディア定点調査」は、メディア接触の現状を把握する目的で、2006年から毎年行われているそうです。今回は「日本人とテレビ」について感想と共に紹介します。

 

■テレビを見る時間の「短時間化」

 「日本人とテレビ」によると、この5年間で「ほとんど、まったく見ない」、「短時間」(30分~2時間)視聴の人の合計が前回調査の39%から42%に増加する一方、「長時間」(4時間以上)視聴の人は、40%から37%に減少しました。

 

 この結果、テレビを見る時間(ビデオやDVDの再生は除く)が初めて短時間化の傾向に転じたそうです。30年間ジリジリと伸びてきたテレビの視聴時間が短くなったということはある意味、ライフスタイルが着実に変わっていることを示す画期的な出来事です。

 

 特に、20~50代では「ほとんど、全く見ない」が大きく増加し、中でも20代は8%から16%と倍増しました。「毎日」テレビを見る20代も、79%から64%に低下しました。

 

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■30代以下ではパソコンではなくスマホが当たり前

 今回の調査で新たに加えられた「スマホの利用」は、30代以下では約8割が利用しており、パソコン(約7割)よりも多いそうです。パソコンの利用がスマホを上回るのは40代以上とはっきり分かれました。5年後の2020年の調査では、スマホの利用年齢が40代以降にも広がり、パソコンが淘汰されていくのでしょうか。

 

■新聞離れ、テレビ離れを示す結果がここにも

 「毎日」新聞に接触にしているか?という設問もありました。案の定、60代以下のすべての年代で減少しています。(70代はわずかに上がっています!)特に下がり方が顕著な世代は40代までです。20代は34%から17%、30代は52%から35%、40代は74%から49%でした。

 

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 電子版の扱いについては触れていませんが、仮に集計に入ってなければ、もう少し数字は上がるのでしょうが。新聞ファンとしては何とも残念な結果です。テレビの「毎日」接触も、各年代とも総じて下がってはいますが、ここでもやはり20代の減少が79%から64%と最も大きくなっています。

 

 一方、「毎日」インターネットに接触しているのは、40代までは前回に比べて20ポイントほど増加しており、スマホが猛威を振るう構図になっています。

 

  これまでテレビと新聞が、「欠かせないメディア」のツートップとして長くその地位を不動のものにしてきましたが、テレビが55%から50%、新聞が14%から11%と下がる一方、インターネットは14%から23%となり、「欠かせないメディア」の一角からとうとう新聞が脱落してしまいました。

 

■動画視聴もテレビではなくて・・・

 子供がスマホやゲーム機で動画を見ていることは以前から知っていました。何が面白いんだろうと少し苦々しく思っていましたが、20代以下の5~6割は「テレビよりインターネット動画のほうが面白い」と感じ、また半数近くが「時間があるときは、テレビよりも動画のほうを見る」んだそうです。

 

 後編に続きます。