「熱中症死者3割がエアコン持たず」という記事を読んで
秋の気配が感じられるようになりました。今年の東京は、8月上旬に猛暑日が8日連続で猛暑日を記録しましたが、しかしお盆の頃から下旬になると、一転して気温が平年を下回る日が続きました。25度に届かない日も6日あり、29日は最高気温が21度まで下がりました。何でも1993年以来の記録だそうです。確かに寒暖の差を感じる夏でした。
東京新聞に「熱中症死者3割がエアコン持たず 東京23区調査」(9月5日)という記事がでていました。熱中症で死亡したとみられる101人のうち、3割が部屋にエアコンがついておらず、5割はエアコンがあっても使っていなかったそうです。つまり、熱中症死者の8割はエアコンのお世話になっていなかったことが原因の一つであるかのように書いています。
東京新聞:熱中症死者3割がエアコン持たず 東京23区調査:社会(TOKYO Web)
確かに室温を快適な温度にするにはエアコンはとても便利な家電製品ですし、使えるなら使ったほうがいいのかもしれません。でも、エアコンを利用すれば問題が解決するとはとても思えません。
死者の多くが一人暮らしの高齢者のようです。生活が困窮して設置したくてもそれができない人、部屋にエアコンが付いていても身体に合わない人、使用することによる家計への圧迫を気にする人。エアコン一つにもその使い方は十人十色です。それぞれが快適だと思える暮らし向きに合った使い方というのがあるはずです。
幸い我が家にはエアコンが設置されていますが、コンセントは抜いたまま。この夏も結局、エアコンを使う機会は一度もありませんでした。夏前にはリサイクルチョップに無償引き取りをお願いしたぐらいです。金具からエアコン室外機を外せないため、引き取りは断念せざるを得ませんでしたが。
使わないですむならそのほうがいいというのが筆者の考えです。以前、扇風機をフル活用していることを書きました。節電に大いに効果があることを実感しています。それに加え、、室内ではごく軽装、冷凍庫で冷やした手ぬぐいを首に巻く、ハッカ油を入浴時に使う、公共施設の利用(クールシェア)、などをこの夏は行いました。
来年以降に検討の余地があるものとして、最近その存在を知った「熱中症計」があります。気温と湿度を計測して「熱中症」のリスクをブザーやライトで知らせてくれるものです。音声で知らせてくれるものや携帯できるものもあるそうです。
千円くらいからいろいろあるようです。暑さに弱いシニアには特におススメかもしれません。そういえば、もうすぐ「敬老の日」。親に買ってあげようかな。