広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

「ネコ学入門」を読んで

 

 日経電子版の「猫に比べて犬の飼育数や飼育率が急速に減少している」という記事を興味深く読みました。猫の飼育数が2010年からの4年間で961万匹から996万匹と4%増えたのに、犬の飼育数は1186万匹から1035万匹と13%減少したと。

www.nikkei.com

 

 猫の飼い主として犬に比べて「散歩やしつけ、エサやりなどでより手間がかかる」という指摘は筆者も同感です。犬も実家で飼っていたので、その良さを知っていますが、飼いやすさという点では犬に「分が悪い」のは否めません。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 ところで猫の飼育本を図書館で借りてくることがありますが、猫をもっと理解したい飼い主の方に参考になりそうな本に出会いました。「ネコ学入門」という本です。凛々しい顔の猫が表紙です。

ネコ学入門: 猫言語・幼猫体験・尿スプレー

 

 猫の不思議な習性、理解できない仕草などに出くわすことが何度かありますが、「猫のよきスタッフ」としてどのように振る舞えばいいか書かれています。例えば「猫と仲良くするコツ」では以下のように書いています。(要約です。)

  • 正面から顔と顔を向き合わせ、体をこすり付けたりなでたりする。
  • 緊張している猫には手を見せない。
  • 猫は短い名前のほうが早く覚える。出来るだけ同じトーンで名前を呼ぶ。
  • 触れ合う時間をたっぷりとる。
  • 子猫のうちからグルーミングに慣れさせる。
  • 暖かくて安全な寝床を。
  • 親しくなる過程では、エサをやる回数を多くする。
  • 安心する場所にトイレを設置する。

 大好物のウェットフードをねだったり、風呂場であごをジョリジョリされたりなどの経験を日々していると、猫をしつけているようで、飼い主がしつけられているような錯覚を覚えます。猫をこれから飼う人向けというより、猫と同居するようになってしばらくしてから読むほうが納得感があります。(2000円を超えるちょっと高めな本でもあるので。)

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 冒頭の日経の記事によれば猫の平均余命は14歳(犬もほぼ同じ)。長い付き合いになる猫のことをもっと知りたいと思う方には手に取ってほしい本です。他にも「猫とくつろぐコツ」、「猫を訓練するコツ」といったことも書かれており、よりよい関係を猫と築こうと思っている人には一読を薦めます。

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