広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

ニュースリリースによる継続的な情報発信のススメ

 

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 インターネットやスマホが当たり前になって、プレスリリースの配信を代行する会社が珍しくなくなりました。かつては自社が関係する記者クラブへリリースを持って行って各メディアに配り、記者クラブに属さない経済誌や専門紙にはファックスやメールで送るしかありませんでした。(もちろん今でも多くの企業がそれをしています。)

 

 ネットメディアの多くも記者クラブに属しません。なので、経済誌のようにファックスやメールでリリースを送ることになります。ちなみにYahoo!ニュースやGoogleニュースは、自社がメディアというわけではなく、提携メディアから配信されたニュースを編集部で取捨選択をして転載しています。

 

 また、スマートニュースやGunosyといったキュレーションサイトも自動・手動によって独自の基準で記事を収集していますので、配信先には含まれません。

 

 ネットメディアといっても各ジャンルに多くのメディアがあります。業界によってターゲットは大きく変動しますが、例えば大手の携帯キャリアが対象とするIT系のネットメディアは40社ほどあります。

 

 こうしたメディアへのリリース配信は自社でカバーすることが理想ですが、マンパワーが足りなければリリース配信を代行する会社に委託したり、PR会社に頼む会社もあります。リリース配信を代行する会社の中には提携しているサイトにリリースがそのまま転載されることもあります。

 

 記事ではないにしても、リリースがそのまま転載されるので一般ユーザーにもリーチしやすくなるメリットがあります。リリースを作成するサービスを提供する会社もありますが、配信だけなら2~3万円/本程度で可能です。

 

 リリースを受け取って、記者が関心を示してくれて記事にしたいと思ってもらえて初めて記事になります。その点ではネットであろうが新聞であろうが変わりません。なので、関心を示してくれるような工夫がリリースには必要になります。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

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 「発信する情報がない」という理由で1回リリースを出してそれで終わり、発表会を1回やってそれで終わり、という会社も時折見かけます。しかし、広報活動が実を結ぶには根気強く情報を発信し続けなければなりません。一過性の広報活動ではメディアの記憶、ひいてはそれ以外のステークホルダーの記憶から消えていくだけです。

 

 広報活動を行わない理由を見つけるのは簡単です。しかし、そうした会社は行わないことによるロスに気づいていないことが多いと感じます。筆者もかつては「ネタがない」と困ったことがあるのでわかります。

 

 そういう時こそ社内を巡回して最近の話題をヒアリングしたり、セミナーや講演会に行ってみたり、学会発表や寄稿文を読んだり、出来ることはいろいろあるはずです。

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