広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

ブラタモリを見て感じた「おれの小樽」(前編)

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 11月14日のNHK番組「ブラタモリ」は期待を裏切らない内容でした。毎回楽しみにしている番組の一つですが、特別の思い入れのある回でした。25年以上前、筆者は小樽に4年間過ごした場所であり、それ以降も「心の故郷」、折に触れて再訪しているマイベストプレイスだからです。

 

 北海道の開拓の歴史は1889年(明治2年)に札幌に開拓使が設置されることで始まりました。当時の小樽の人口は3000人ほどだったそうですが、1899年(明治32年)に国際貿易港に指定されてから、ニシンや石炭といった物資の海運拠点として栄えました。

 

 1920年頃までは札幌より人口多かったといいます。小樽運河に立ち並ぶ倉庫群もこの間にできました。往時は「ニシン御殿」がたつほどでしたが、昭和に入ると漁獲高が落ち込み、1950年頃には全く捕れなくなってしまいました。

www.otaru-kihinkan.jp

 小樽でもっともおススメの観光スポットとして北一硝子があります。今では関連施設がいくつもありますが、昔からある北一ホールはレトロ感あふれる素敵な場所です。ブラタモリにも登場しましたが、トロッコ線路が残っていたり、実は木造建築だという発見もありました。

www.kitaichiglass.co.jp

 

 小樽は地獄坂や船見坂など坂の多い町です。平地が少ないので自転車をほとんど見かけない都心ではありえない町ですが、かつて尾根を削って拡張したのだと。削った土は埋め立てに使われ、その一部は運河の遊歩道に有効活用されているそうです。

 

 発展と衰退という小樽のテーマ設定も絶妙でした。筆者が小樽駅に初めて降り立った1985年ですが、その前の年に「小樽博」のイベントでタモリさんが(本人が来たことを忘れているほど)「この町には何もない」と嘆いたのだとか。筆者も小樽駅で「こんなところに4年間住むのか」とつぶやいたことを思い出します。

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 (小樽オルゴール堂)

 

 番組によると1925年当時、25の銀行があったそうですが、今は3つのみ。かつては「北のウォール街」ともてはやされ、日本銀行の支店もありました。(今でも施設は現存します)発展と衰退が交錯するスポットが駅から徒歩圏内にあります。

 

 過ごした間にも小樽の観光化を少しずつ感じていましたが、バブル景気も手伝って活気が少し戻りました。小樽築港駅付近には、90年代にはマイカルグループ(現在はウィングベイ小樽)が再開発に乗り出したり、ヒルトンホテル(現在はグランドパーク小樽)が出来たり。

 

 観光客が年間700万人という人気スポットに成長したと、番組でも紹介していましたが、観光地を外れると、衰退が続いていることを感じるところも少なくありません。今後の小樽がちょっと心配です。

(続く)

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