OMEGAの腕時計の修理をつぶれかけた時計屋さんに出してみた
飼い猫のカイ君はよくテーブルの上からモノを落としてくれます。以前のブログでも少し触れましたが、その中に愛用していた時計「OMEGAのシーマスターアクアテラ」も含まれます。落下を機に動かなくなってしまいました。
短針が止まり、長針と秒針が動いている不思議な症状を経て、秒針が外れてしまいました。10年ほどの間に電池交換を1回しただけで、何の問題もなく使ってきただけに、その場所に置いてしまった自分を恨めしく思いました。
OMEGAは高級腕時計に分類されますが、「腕時計と靴」は日常的に身に着けるものなので、いいものを保有したほうが愛着もわくし、メンテナンスを怠らなければ、長持ちするものです。
時計は使っているうちにガタがきてしまうものです。銀座にOMEGAの修理をしてくれる専門店があることはわかっていました。先代のOMEGAの時計の修理で利用したこともあります。そこに持ち込むことも考えましたが、修理費用もそれなりにかさむのはわかっていたし、地元のスーパーにテナントとして入っている時計屋に頼むぐらいなら専門店に頼むのがベターと思っていました。
ということで、リスク覚悟で地元の時計屋さんに見てもらって、そこで無理なら改めて正規の専門店に行こうと。先代OMEGAの「スピードマスタークロノグラフ」も壊れて5年ほど経っているので、一緒に出してみて、修理にどのぐらいかかるかだけでも教えてもらおうと考えました。
いまどき、街の時計屋など存在しないと思っていましたが、ネットで調べると一件だけありました。その界隈を通ったことがなかったので気が付くこともありませんでしたが。電話をしたところ、オジイサンが電話に出て「時間はかかるけどできますよ」と。
週末のお昼に行ったところ、その店構えに愕然。シャッターが閉まり、「つぶれた感」満載の店構え。電話では「なおします」といっていたので、再度電話して、シャッターが開いている時間を確認して、改めて訪問しました。
店に入ってさらに愕然としました。昭和60年ごろのFRIDAYや週刊宝石が無造作に置かれ、陳列棚には、何十年もそこにありそうな時計バンドが並び、壁には止まったままの時計がいくつか陳列されていました。
来てしまったことを(かなり)後悔しつつ、ダメ元で修理を頼んでみました。何でも店主のオジイサンは90歳(!)を超えており、奥様には先立たれ、一人暮らしをしているそうです。「体は言うことが聞かなくなってきたが、(細かい部品を扱っているので)ボケ防止になっている」のだとか。
スマホなどが時計の替わりになって、以前ほど腕時計は売れなくなっているようで、部品を扱うお店も少なくなっているそうです。愛用の時計の行く末を気にしながら、朗報を待とうと思います。
結果は後日書こうと思います。
(追記 12月12日)
案の定というべきか、やはり先週説明を受けた時から進展しませんでした。約束通りの展開に落胆しましたが、これ以上は無理そうなので引き取りました。人のよさげなオジイサンでしたが、無駄に時が過ぎてしまいました。。