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広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

広報パーソンこそ「連続スペシャリスト」へシフトすべし

■「ワークシフト」にあった興味深い言葉

 遅ればせながら2012年に出版された「ワークシフト」をこの年末年始に読みました。2025年にどのような働き方をしているべきか、どのような資質を高めるべきかを問いかけた本です。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

 

 この中の「ゼネラリストから『連続スペシャリスト』へ」という部分を特に興味深く読みました。広報担当者になりたての頃はゼネラリスト的な要素の強い職種だと感じていました。しかし、広報担当者としての仕事を続けているうちに、これは「スペシャリスト」が務めるべき職務だと考えを改めるようになりました。

 

■広報パーソンと「連続スペシャリスト」

 「『広報パーソン』は誰にでもその気になればできる仕事」だと以前、書きました。その考えは変わりません。ただ、「向き不向きはあるし、備えてほしい資質もあります」とも。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 自分自身が広報の仕事が好きとか向いていると感じ、この分野でキャリア形成を計っていきたいと考えた場合、他の職種以上にコミュニケーション力や好奇心が大事になるはずです。

 

 コミュニケーション力といっても、話し上手であるより聞き上手であるべきです。相手の求めていることを正しく理解し、そのリクエストに正確にこたえるようにしなければならない。それができれば先回りをして相手の求めることに、こたえることができるようになる。

 

 自社のことだけでなく、メディアや世の中の動きに関心を払うことも大事です。記者は「好奇心の塊」です。広報担当者に好奇心がないようでは務まりません。

 

 「ワークシフト」ではゼネラリストを「広く浅い知識や技能を蓄える」ものと定義し、これから脱却して「専門技能の連続的習得者への抜本的な〈シフト〉を遂げる必要がある」と述べています。広報担当者にもその仕事に慣れてきたら「専門技能の連続的習得者」へのシフトが必要だと思います。

 

■広報パーソンが高めるべき技能とは

 自社の経営理念や各事業の特徴はもとより、財務内容や人事制度、さらに社長のパーソナリティまで、知るべきことは少なくありません。でも、広報担当者の経験を重ね、好奇心を失わなければ自然に入ってくるもの。まさに「門前の小僧習わぬ経を読む」です。取材の立会いの機会が多ければ多いほど、それを咀嚼して第三者に伝えることもできるようになります。

 

 スペシャリストであるなら、そうした受け身で入ってくる知識と同じように、あるいはそれ以上にコミュニケーションに関する知識や技能を維持向上しなければならないはず。自社のことをよく知っている社員はいても、コミュニケーションのスペシャリストは自分たち以外に社内にほとんどいないのだし。

 

 本の著者は「多くの分野について少しずつ知っているのではなく、いくつかの分野について深い知識と高い能力を蓄えていかなければならない」と述べています。広報の「連続スペシャリスト」としてキャリアアップを図るなら、意識しておくべき言葉です。

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