広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

年末の1億円の振り込め詐欺被害のニュースで感じた事

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■1億円の振り込め詐欺被害

 昨年暮れに実家に帰省した際に、「東京都内の70代の無職女性が息子を装った振り込め詐欺の電話を受けて現金計1億円をだまし取られた」というニュースがあったことを知りました。

www.sankei.com

 

 振り込め詐欺の被害が後を絶ちません(最近は女性の詐欺師もいるとか)が、今回のニュースはその被害額の多さに驚かされます。被害者にはお気の毒ですが、何か手立てがなかったものかと思います。詐欺師の口車に乗って、疑うことなく払うには額が大きすぎます。このニュースを教えてくれた両親ともそんなやり取りしました。

 

 子を持つ親なら、子供が困っているなら何とかしてあげたいと思うのが心情です。(1億円という金額をそもそも払えるはずもありませんが)同様の電話が実家にかかってきたらどうするか、と両親に問いかけたら、口をそろえて、「自分の不始末は自分で始末すべき」、「そんなものにお金を出すくらいなら慈善団体に寄付する」と。

 

■リターンもあるがリスクがあることを忘れない

 冷え切った親子関係を想像するかもしれませんが、至極まっとうな意見だと思います。遺されたお金を有意義に使ってくれるならまだしも、子供とはいえ、一介の社会人がしでかした不始末を「親にどうにかしてもらおう」という考え方には筆者も相容れません。

 

 最近、株価も下がっており、個人少額投資家の筆者も、東芝のように含み損を抱え、売るに売れない銘柄もあります。投資をめぐるトラブルの被害者にも高齢者が多いと聞きます。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 何事も慣れが必要ですが、投資も同じです。筆者のように少額ながらそれなりに長く投資をしていれば、「リターンもあるがリスクもある」ということを身を持っていることになります。

 

 高齢者になってから投資を始めた場合、営業トークに乗せられて、安全確実に資産が増えると錯覚してしまうこともあるでしょう。大事なのは「投資は自己責任。最悪そのお金がなくなっても困らない範囲にとどめておく」ことを突き詰めて理解できるかどうかです。

 

■個別銘柄かインデックスか

 投資商品の代表格は株式ですが、多くの書籍や雑誌では個別銘柄が推奨されています。評論家やアナリストが「上がると信じる銘柄」を「もっともらしく」解説しています。「もっともらしく」といってはプロに対して失礼ですが、所詮、「当たるも八卦当たらぬも八卦」という割り切りも必要です。

 

 企業の決算や財務状態などから割安銘柄を探す方法(ファンダメンタル)と、日々の株価の動きを示すチャートをもとに分析を試みて、売られすぎたり、買われえすぎたりしている銘柄を探す方法(テクニカル)の二種類があります。

 

 これに対して、個別銘柄ではなく市場そのものを売買する投資法があります。いわゆるインデックス投資です。筆者はこれまでの”痛い”経験から個別銘柄は「この会社を応援したい」とか「株主優待の権利を得たい」というものだけにとどめて、インデックス投資にシフトしました。 

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