「寝逃げ」という言葉で思い出した新製品発表会
■「寝逃げ」って何?
ほどほどの晩酌のせいか、本を片手に床に入っても、ほどなくして眠りに落ちてしまいます。それでも、お酒の量が多かったり、いやなことがあった翌朝はどうしても睡眠不足に陥りがち。
そんな時に「寝逃げ」という方法があることを「睡眠は50歳から『老化』する」(2013年)で知りました。心の不安を回避するために、いつもより早めに床に就くことをいうそうです。睡眠という行為は、「その日に体験したことや記憶したことを選別し、不要なものはどんどん捨て去る」、という働きが脳にはあると。
ストレス解消法といえば、お酒や買い物、スポーツなどが一般的。やけ酒のように次の日まで残る、「後悔先に立たず」の方法に比べ、「寝逃げ」は誰にも迷惑をかけないし、お金もかからない。早く床に入ることで、すっきりした気持ちで翌朝を迎えられる。そう考えると悪くないストレス解消法です。
■二度寝の気分を味わいたいとき
同じような言葉で「ふて寝」があります。親に怒られた子供が、泣きながら布団に入って、そのうち寝てしまう姿を思い浮かべます。かつての経験者のひとりとしては、ネガティブイメージを持っていました。
怒られたことやいやなことは、その投下量が大きいほど簡単に忘れられるようなものではありません。それでも、早く寝ることで「気になり具合」が当日ほどではない、そんな効果は確かに睡眠にはあります。
若いころは「二度寝」で寝坊するということがありました。「二度寝」の間は、まさに至福の時。寝坊に気づいて、あわてふためく、そんなことがよくありました。特に今の寒い時期は、布団の中の心地よさが一年のピーク。二度寝の至福感は無限大です。
起きなければならないのはわかっていながら、二度寝の気分を味わいたいのときの方法があります。仮に朝7時には起きなければならないとします。その場合、7時とその10分前の6時50分の2回、アラームをセットしておくといいようです。(それでも寝坊することがあるとは思いますが。)
最近の住宅は気密性が高いので、外気の冷たさを室内で感じることは少ないでしょう。寒い時期の室温は15~18℃、湿度は1年を通じて50~60%に保つのが、快適な睡眠環境につながるそうです。湿度もわかるデジタル表示の室温計を以前購入しましたが、こうした指標の存在は知りませんでした。
■あえて福岡で新製品発表会をやってみた
昔、ベッドメーカーの広報をチームでサポートしていました。その会社の初めての試みとして九州・福岡で新製品発表会を行ったことがあります。この会社の本社は東京なので、定石通りなら都内ですが。
九州で発表会を行ったのは、ちょうど新店舗が開設されたことと関係します。「九州初の新店舗」だけでもニュースです。ただ、ニュース性は正直弱い。ならばと「店舗のお披露目」と「新商品発表」を一緒にしようと。昼寝専用ベッドという物珍しさも手伝って、大きく取り上げられました。