広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

「アプリシフト」がもたらすもの

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スマホシフトからアプリシフト」

 先日、キュレーションメディアの方の話を伺う機会がありました。それによれば、2014年ころから「スマホシフトからアプリシフト」が進行しているらしい。なるほど、スマホの1人あたり1日の利用時間の調査結果をみても、アプリからの利用時間では6分増加。逆にブラウザからの利用時間が2分減少したとあり、徐々に「アプリシフト」しているといえます。

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www.netratings.co.jp

 

■今後も増加するニュースアプリ利用者

 別の調査会社によれば、モバイルニュースアプリの利用者数(アクティブユーザー数)は、2015年度末に3385万人となる見込み。その後もさらに増加して、2018年度末には5082万人と予測しています。

ictr.co.jp

 

 「スマートニュース」や「LINEニュース」、「グノシー」はネット上の情報をアルゴリズムで解析して、記事を配信しています。SNSなどで話題を集めている情報を分析し、人気のある情報を選別しています。

 

 逆に人気のない情報はどんどん落とされていくことに。常に新しいニュース、人気のある記事が占め、そうでないものは淘汰される。ニュースの世界でも「優勝劣敗」が起こっています。良し悪しは別として。

 

 一方、「Yahooニュース」はマスコミ出身者が編集者となって、記事を取捨選択し、トピックスのタイトルをつけています。この「ヤフトピ」のページビューは多い時で1日で500万アクセスと聞いたことがあります。人間が介在する分、機動性や速報性に特徴があります。

 

 以下の結果は、調査会社のリリース内容から、ニュースアプリの利用率を抜粋したものです。

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 ニュースアプリが手軽な情報源になっていることがわかります。反面、新聞社系が意外に苦戦していることに気が付きます。他のアプリを通じて新聞社発の記事を読めるとはいえ。

 

1日のアプリの利用時間

 月に10回以上使われるアプリは平均9個、月に一回以上だと27個という調査結果もあります。その一方で、「ほとんどダウンロードされることもなく消えていくアプリも多い。国内で年間30万本誕生するアプリのうち、利用されるのはそのうちの4分の1程度。残りは“ゾンビ化”している」と冒頭の方が言っていました。

www.netratings.co.jp

 

 ガラケーユーザーなので、こうしたアプリを日常的に利用することとは無縁の筆者です。そのせいでしょうが、上記の調査には(筆者にとって)驚きの結果が含まれています。それは「1日のアプリの利用時間」。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 なんと18歳~24歳で1時間54分!年代が上がるにしたがって利用時間は下がるものの、45歳以上でも54分。 平たくいえば「スマホとにらめっこしてる時間」がそれだけ長いということ。

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yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 小さな画面をひたすら追い続ける姿に、老婆心ながら「大丈夫でしょうか?」と余計な心配の一つもしたくなります。 多くの人は利用時間の大半を、特定のアプリに充てているだろうから、従来メディアの付け入るスキがなくなっているのがよくわかります。

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