広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

安全で、秩序が保たれ、未来を予感させる。そんな日本が凝縮された場所とは?

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■ニュースはないけど続けて記事になった「渋谷のスクランブル交差点」

 朝日新聞で3月5日付(土曜版be)と8日付「ニュースQ3」で渋谷のスクランブル交差点が相次いで取り上げられていました。全く別の記者による同じテーマの記事が、ニュースでもないのに続くのは珍しいことです。

www.asahi.com

 

 旅行ガイド本の「ロンリープラネット」でShibuya Crossingと紹介されているそうです。「世界で最も込み合う交差点」なのだと。「1日の通行量は最大30万人、45秒の青信号の間に2千人余りが行きかう」交差点を見るために、全世界から観光客が集まるというようなことが、どちらの記事にも紹介されています。

 

 5日付の記事では、ドイツ人の若いカップルの「世界中でここにしかない場所だ」と話し、米国人グループは「安全で、秩序が保たれ、未来を予感させる。そんな日本が凝縮された場所だ」と述べています。

 

 2006年に設置されたハチ公広場にある旧式の鉄道車両、通称「青ガエル」には3年前に外国人向け観光案内所が設けられており、交差点を間近で望めるカフェには連日外国人旅行者でにぎわっているそうです。

 

 2002年の日韓W杯での日本代表が勝った後(特に決勝トーナメント進出が決まったあと)の狂騒が、大きなイベントの後に人が集まるきっかけになったと記事にあります。

 

 記事では触れていませんが、日本が前回のブラジルW杯出場を決めた2013年6月の同所の状況は、ユーモラスな「DJポリス」の登場したことで話題性が一段と高まったと感じます。ハロウィーンや年末の渋谷の状況が話題に上るようになったのも比較的最近だし。

 

■通訳案内士というお仕事

 意外に知られていませんが、国の法律で、報酬を受けて外国人に外国語で案内をするなら、通訳案内士試験に合格しなければなりません。語学に関する唯一の国家資格となっています。訪日外国人の増加でガイドのニーズも高まっているはずですが、まだまだ認知度の低い資格です。

 

 2015年4月現在の登録者数は2万人弱。選択可能な外国語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語など10か国語。1次の筆記試験では選択した語学のほか、日本の地理、歴史、そして一般常識となっています。1次合格者には別途、口述試験が行われます。受験者全体の合格率は2割程度。

 

 先日、通訳案内士になった人や目指している人向けのセミナーに出てみました。筆者の関心や得意分野にマッチすることから、数年前から興味を持っていましたが、実際にそれで食べている人や同じ志を持つ人が思いのほか、多かったことに驚きました。これもインバウンドの影響でしょうか。

yhkhashimoto.hatenablog.com

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