4月1日といえば、定番の広報ネタ「入社式」
今週のお題「印象に残っている新人」
■4月1日の定番ネタ「入社式」
4月1日といえば、新年度の初日。多くの企業で新入社員の入社式が行われます。企業の採用は景気動向に大きく左右されるため、各マスコミはこぞって、取り上げることになります。特に社長の式辞には注目が集まる。
2日の読売新聞では、「攻勢」と「逆境」に分類しています。「攻勢」にはトヨタ自動車、日産自動車、日立製作所、三井住友FG、野村HD、日本郵政、大成建設、東京電力HDの8社。「逆境」には東芝、シャープ、旭化成、東洋ゴム、三菱商事の5社でした。
同じ日の朝日新聞でも、”攻める”企業と、不祥事や経営難と向き合う企業の対比で取り上げています。登場順にホンダ、イオン、日産自動車、日立製作所、楽天、ANAHDの6社。が”攻める”企業。飛行機の前で、ANAHDの社長が新入社員とともに収まるカラー写真が使われています。
一方、再起にかける企業には、不正会計問題のあった東芝、ホンハイの傘下に入り再建を目指すシャープ、免振ゴムの性能偽装問題の東洋ゴム、そして”傾きマンション”の売主を子会社に持つ三井不動産の4社でした。
■入社式をもっと広報活動に活用しよう
他の新聞でも入社式の動向が報道され、4月2日の紙面で入社式の動向が伝えられるのは、定番といっていいでしょう。全国紙だけではありません。地方紙、あるいは全国紙地方版なら「県内企業」が、専門紙なら「業界企業」という風に。
スポーツ紙も例外ではありません。「頑張れ新社会人 91万人第一歩」と題したベタ記事が2日の日刊スポーツにありました。シャープ、旭化成、東京電力HD、大成建設の4社の社長訓示が紹介されています。
写真も2枚ありました。福島のスパリゾートハワイアンズのダンサー養成学校に入った新入生と先輩フラガールと車に夢を書き込む日産自動車の新入社員たちです。
ダンサー養成学校を運営する会社がリリースを配信しています。
入社式も立派なネタです。話題になった企業が取り上げられやすいのが常ですが、県内企業とか市内企業とか業界企業という「くくり」なら、取り上げられる確率はグッと高まります。
「初心忘れるべからず」ということわざがあります。若い時の失敗や苦労を忘れるなという戒めですが、必ずしも「若い時」に限らず、他に二つのタイミングがあります。それは「歳を経て積み重ねられたその時々」と「老齢期」です。初心にも三段階あるということです。改めて新人に送りたい言葉です。