広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

リリース作成に社外の善意の第三者の助けを借りてみよう

■リリースを易しい言葉で相手にわかるように書く

 広報活動においてプレスリリースはまぎれもなく最も大事なツールです。これがなければ、不特定多数の報道機関に自社の新たな展開を伝えることはかないません。リリースの書き方について、「5W1Hが不可欠」、「重要なことから書く」、「タイトルが命」などといわれます。どれもその通りです。

 

 しかし、それ以上に大事だと思うのは、「易しい言葉で相手にわかるように書く」ということ。当然のことなんですが、これが案外難しい。リリースに書いてあることを、読み手に伝えたいという思いはあっても、それが空回りして独りよがりな文章になることが往々にしてあります。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 「文章のみがき方」(2007年)に、映画評論家の佐藤忠男の著書「論文をどう書くか」から以下のように引用しています。「文章を上達させたい人は、まず文章を書いて、それを身近な人に読んでもらうといいと思う。何もそれは文章の専門家である必要はない。ふつうの教養と常識をもち、率直にモノを言ってくれる人なら、少なくとも、文章の中のわかりにくいところ、あいまいなところ、ピンと来ないところ、などは指摘してもらえるだろう」と。

文章のみがき方 (岩波新書)

 リリースの上達についても同じことが言えます。誰にも見てもらわないまま、発表されることはまずないでしょうが、リリースの場合、同じ会社や組織の人に見てもらうことが圧倒的に多いはず。

 

 しかし、それだと社内という共通言語を持つ者同士だし、リリースで伝えたいことを相談相手もわかっているケースが大半。中身がわかっているので、多少わかりにくかったり、ピンと来なかったりしても、スルーされてしまうことも。見てもらった相手のクセで、さらにわかりにくくなることすらある。

 

■第三者にリリースを見てもらう

 そこでおススメしたいのは、外部に漏れないという前提で、信頼のおける第三者に見てもらうこと。あえてリリースなんか普段読むことのない人に見てもらって、「ここが難しい」とか「ここがわかりにくい」などと指摘してくれると大いに参考になります。

 

 「習うより慣れよ」といいます。リリースを書き続けていれば、コツもつかめてくるものですが、「わかりやすい文章」はリリースの作成本数とは必ずしも相関がないようです。「うまくリリースが書けない」と感じたら、社外の善意の第三者の助けを借りてみてはどうでしょうか。新たな気付きが得られることを請け合います。

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