広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

新聞業界の内幕を描いた久々の映画「スポットライト 世紀のスクープ」

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■「スポットライト 世紀のスクープ」が公開

 2015年度の米アカデミー賞の作品賞を獲得した「スポットライト 世紀のスクープ」。最近公開が始まったようです。カトリック教会の神父らが、子供たちへの性的虐待を繰り返していた事実を協会ぐるみで隠蔽していたという、15年ほど前に明らかになった実話が題材です。

spotlight-scoop.com

 

 米ボストン・グローブ紙の「スポットライト」、調査報道編集部がこの事件をスクープにするまでの過程を描いたものです。新聞業界によるスクープを扱った映画では、「大統領の陰謀」を真っ先に思い出します。権威を相手にペンによって戦いを挑む、という点で共通点がありそうです。(筆者はまだ見ていません。)

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

朝日新聞の「be」にモデルの男女二人の記者が登場

 モデルになったボストン・グローブ紙の二人の男女の記者が、4月16日の朝日新聞の土曜版「be」の「フロントランナー」に登場しました。今でも同紙の第一線で活躍しているそうです。神父による子供たちへの性的虐待という繊細なテーマだけに、取材は困難を極めたと。

 

 カトリック教会というと、アメリカでは多くの信者を抱える教会だけに、神父の破廉恥な行為という事実を正確に記事にしなければ、それこそ新聞社の存続を揺るがすような事態に発展しかねません。

 

 被害者の心の傷は、今でも残っているといいます。そうした被害者の心を開かせるコツを「まずはよき相談相手になること。思い出したくもないことを心の奥底から取り出してもらうために、相手を思いやって、忍耐強く、急がない」と女性記者。

 

 趣味が「ジャーナリズム」だという男性記者は、記憶に新しい2013年のボストン・マラソンの爆破テロ事件に遭遇。市民ランナーとして競技に参加していた最中に出くわしました。ランナー姿のまま、バーに駆け込み、「電話を貸してくれ。記者なんだ」。

 

 日本以上に米新聞業界は経営が厳しいと聞きます。日本のように宅配制度が整っているわけではなく、広告への依存度も日本より高い。そんな二人を支えるのは、「記者の仕事への揺るがない確信」だといいます。

 

 「大統領の陰謀」は1976年度のアカデミー賞作品賞にノミネートされながら、”あの”「ロッキー」にさらわれました。40年越しの夢を「スポットライト 世紀のスクープ」が果たしたのなら、見逃すわけには行きません。

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