広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

自由時間の「質」を高める方法

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

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■自由時間の「質」を高める方法

 忙しい人(あるいはそうでなくても)にとって、自由時間というのは実にありがたいものです。「人生の楽しみは自由時間から始まる」というテーマの本を読みました。気づきの多い本でした。

 

 自由時間の使い方によって、その「質」はずいぶんとちがったものになりますが、「働かないってワクワクしない」(2003年)では、そうした時間を「受け身ではなく、能動的な活動をすべきだ」と述べています。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 「自由時間の質は達成感や満足感が得られるかどうかで決まる」としたうえで、「達成感や満足感は、やりがいや目的のある活動からしか得られないからだ」とも。とはいえ著者も、テレビやドライブ、スポーツ観戦などの受動的な活動を全否定しているわけではない。ほどほどにして能動的な活動とバランスを取るならいいと。

 

 自由時間の受動的な活動の筆頭格といえばテレビ。本の中でも「テレビの前の活動を満足度の高いものにする方法」として、「テレビのコンセントが抜かれていることを確認し、テレビの前でもっと価値のある行動を行うこと」とあります。つまり、「テレビを見るな」ということですが。(苦笑)

 

■テレビもスマホも受け身な活動

 NHK放送文化研究所が行った調査によれば、男女を問わず世代を問わず、テレビの行為者率(1日に15分以上利用する人の割合)が減っています。国民全体(平日)で1995年が92%だったのが、2005年は90%、2015年は85%に低下しています。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 テレビの行為者率が低下したかわりに、その時間を占拠するようになったのは、いうまでもなくスマホ。テレビ同様、「やりがいや目的のある活動」とは言えないので、その定義に従えば、受動的な活動であることになる。

 

 では、活動的に過ごすとはどういうことか。著者は、具体例として「創作、読書、エクササイズ、公園を散歩する、絵を描く、音楽を演奏する、ダンス、講座に参加する」を挙げています。

 

 本を読むこと、創作すること(書くこと)がここに含まれています。先日、「ブログが読後の備忘録」と書きました。読んだ本の気づきや学びをブログに書くという流れは、自由時間の質的向上に一石二鳥といえそうです。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 本を読むことを人に無理強いしても、決して習慣化するものではないことは、経験上わかります。しかし、いったんその効用を知ると、なぜもっと早く習慣化しなかったのかと感じる。それが読書です。自由時間を「能動的な活動に費やす」ことを意識することが習慣化の秘訣です。

 

 全国の大学生を対象に行った最近の調査によると、「本を全く読まない」と答えた学生の割合が45%とほぼ二人に一人。2004年の調査開始から最も高いと。“無理強い”はしないが、習慣化するなら早いほうが何より自分のため。読書の良さを知らないのはあまりにもったいないことです。

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