「重要無形民俗文化財」と「人口10万人当たりのラーメン店舗数」の最も多い都道府県はどちらも東北にあった
古くから伝わり、今もなお継承されているお祭りや行事のうち、特に貴重なものを「重要無形民俗文化財」というそうです。これまで296件が指定されています。
最も多い都道府県は秋田県で17件(2位は愛知県で12件)あるそうです。朝日新聞の5月17日付「謎解き!日本一」で知りました。筆者がしばらく住んでいた県です。
朝日新聞デジタル:ナマハゲ・神楽・・・伝統脈々と - 神奈川 - 地域
記事によれば、秋田県にこうした伝統行事が多い理由を二つ挙げています。一つは、「秋田は豊かで災害が少なかったため集落が途絶えず、独自文化が保たれてきた」。もう一つは、「長く厳しい冬を乗り越える爆発力として、祭りや行事が重宝されてきた」と。
全国的に知名度の高い「竿灯」、「カマクラ」そして「ナマハゲ」も指定されていますが、個人的に思い入れがあるのは、秋田市から奥羽本線で1時間ほど南下した刈和野で行われている「大綱引き」。500年以上も続いている伝習です。
毎年2月に刈和野の町を二分して行われる「大綱引き」は、ワラで編まれた綱の太さは1メートル近く。長さは200メートルにも及ぶ、国内有数の綱引き大会です。一年で最も寒い時期に行われる行事ですが、その熱気、そしてその“爆発力”は大変なものです。
ちなみに、刈和野といえば「ギバちゃん」の愛称で親しまれる俳優の柳葉敏郎さんの生まれ故郷でもあります。筆者も通った小学校、中学校の同窓生。地元愛から、この刈和野に移り住むようになり、都合が合えば「大綱引き」にも参加しているそうです。飾らない人柄を感じさせるエピソードです。
■全国で最も「人口10万人当たりのラーメン店舗数」が多い山形県
同じ日の朝日新聞に「人口10万人当たりのラーメン店舗数」で最も多い都道府県も紹介されていました。14年連続で山形県がトップの座に輝いたそうです。山形市の世帯当たりの年間ラーメン外食費は約1万6千円でトップ。平均の2倍以上だと。
「赤湯からみそラーメン」(南陽市)、「鳥中華」(天童市)、「冷やしラーメン」(山形市)などどれも聞き慣れないものばかりですが、地元では長くその人気を保っているのだそうです。
「東日本の方がラーメン消費が多い傾向があるうえ、地方都市は外食の選択肢が少ないからラーメン支出が高くなるのでは」という推理が紙面で紹介されています。「そうかな?」と思うし、なぜ山形がトップなのか、という理由には説得力に欠けます。
秋田市も全国平均に比べて年間ラーメン外食費は多いのですが、それでも山形市の半分ほどの約8千円。順位は全国9位。隣同士の東北地方の県ですが、それぞれ特色に違いがあります。