広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

「えさやり」、「水やり」ではなく、今は「えさあげ」、「水あげ」といいます

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■「えさあげ」と「水あげ」

 最近は「えさやり」といわずに「えさあげ」というそうです。朝日新聞の6月11日土曜版「街のB級言葉図鑑」で知りました。以前子供と近くの動物を飼っている施設に行ったことがあります。そこでは家から持ってきた野菜の切れ端を「えさやり」できました。

 

 それが、いつも間にか、「えさやり」といわずに「えさあげ」に。動物たちにえさを「やる」というのがぞんざいな感じがすることから、このようになったと。動物だけでなく、花に水をやるのも「水やり」ではなく、「水あげ」という人も多くなったのだとか。

 

 動植物をいつくしむ気持ちはどちらも変わらないのでしょうが、70年代から「やる」なのか「あげる」なのか、ということが議論がありました。それが下火になったのは、「あげる」が「やる」を圧倒したからなんだと。

 

■野良猫に対して「えさあげ」とはいわない

 そんなものかなと感じつつ、野良猫に対しては「『えさあげ』とはいわないよな」と思ったり。野良猫に「えさやり」を続けるオジサンに「去勢してあるんですか」と聞いたことがあります。野良猫への「えさやり」は動物愛護とは別の問題があるからです。

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 オジサンは「イヤーよくないのはわかっているんだけど」などと濁していました。猫にはかわいそうでもルールはルール。えさやりを続ける思いやりをひとまず置いて、去勢・避妊の労をとっていただきたいものです。

news.livedoor.com

 

■「与える」という言葉にも異論?

 「上から見下ろしているようでは?」という異論が「皆さんに希望を『与えられる』ようにがんばりたい」という言葉にあるそうです。これは同じ朝日新聞の8日付け「ことばの広場 校閲センターから」からの引用です。

 

 記事によると、「与える」には「恩恵的な意味で目下の者に授ける場合に多く用いられる」。スポーツ選手の勝利インタビューなどで聞くことがありますが、取りようによっては、不遜な印象を与えかねないのだと知りました。

 

 一方で、「相手に、ある気持ち・感じなどをもたせる」という意味もあると。よく会見で、「誤解を『与えて』申し訳ない」という主旨の謝罪が行われますが、こちらの意味として受け取ることができます。それでも、異論や疑問を感じる人がいるなら、気をつけなければいけないと思います。

 

 紙面では囲碁井山裕太名人の七冠達成の会見で熊本自身の被災を気遣って「少しでもいいニュースとして受け取っていただけたらうれしい」というコメントに「心にしみわたる」という読者の声を紹介しています。

 

 円楽師匠が不倫発覚で謝罪会見を開きましたが、「与える」という言葉はそこになく、「この行動で不快な念を抱かれたとしたならば、深くお詫び申し上げます」と述べていました。同じ謝罪の言葉でも印象は変わるものです。

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