4年に一度の「浦安三社祭」が盛大に行われました
■4年に一度の「浦安三社祭」
「浦安三社祭」が終わりました。4年ごとの開催で夏季オリンピックと同じ年に行われるのが習わしです。6月17日の宵宮に始まり、19日までの3日間、100基以上とも言われる神輿が町を練り歩く、浦安の一大イベント。神輿の数は浅草の三社祭にも匹敵するそうです。
いわば前夜祭の位置づけの宵宮ですが、神輿に御霊を入れるおごそかな儀式の場でもあります。神社境内の照明を一斉に消して、荘厳な雰囲気の中で行われます。今回、初めてみる機会を得ましたが、境内の神輿に御霊が入り、照明が再び点灯すると、大歓声に包まれます。そして、翌日の本番のために1基ずつ神社から各神酒所へと担ぎ出されていきます。
「浦安三社祭」はその名の通り、市内三か所の神社(清瀧神社、豊受神社、稲荷神社)が合同で行う例大祭です。歴史のもっと古い豊受神社は平安時代末期の1157年に創建。「夜討ち朝駆け」の保元の乱の翌年です。今回のようなお祭りの原型は大正時代に始まったのだそう。
浦安市民が多く暮らす地域は元町、中町、新町の三つに分けられます。市域の4分の3が埋立地ですが、昔からある漁師町、市内で唯一埋め立て地ではない元町が三社祭の舞台です。
神輿を担ぐときの掛け声は「まえだ!」あるいは「まいだ!」という独特なもの。喧嘩神輿や暴れ神輿と呼ばれていた頃に、前に進まないことに業を煮やして出来た掛け声。それがなまったのが「まいだ!」ですが、「舞」という意味も含まれています。
■次回開催は東京オリンピックの年
上半身を裸にした若い担ぎ手の両肩に、それぞれこぶし大のこぶができているのを見かけ、思わず「二度見」しました。見かけ以上にハードであることがこれでわかります。文字通り“肩慣らし”を十分にしておかないとケガをします。
三社祭ではありませんが、筆者も若い時分に神輿を担いだことがあります。一日担いだだけでヘトヘトになるほど体力を消耗します。初日の土曜日は真夏を思わせる天候でもあったので、担ぎ手にとっては大変だったのでは。
これまで何度か体験してきた三社祭ですが、街を彩る装飾や当日の外国人を含めた沿道の人の多さなどから、年々盛大になってきている印象を受けます。4年に一度という珍しさも手伝って、多くの市民が楽しみにしています。
東京ディズニーリゾートというキラーコンテンツのある浦安市。高級ホテルも多いので、新町地域がどうしても全国的に目立ちます。ちなみに東日本大震災で発生した液状化現象で有名になったのもこちら側でした。