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広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

新聞の見出しやリリースのタイトルに必要なのは「寸鉄人を刺す」

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見出しを読むだけで記事の中身がわかる

 新聞を読む習慣がある人、あるいはニュースサイトを閲覧する人でも、「見出し」がその記事を読む上での判断ポイントになります。見出しが気になれば、「どれどれ、どんな内容なの?」と。

 

 うまくできたもので、見出しを読んでおけば、大方どういうことが書いているかが、わかる便利な代物です。本によれば、記者も自分の書いた記事は気になるものらしく、暗記するくらい何度も何度も読み返し、刷り上がったゲラについて見出しに注文をつけることもあるそうです。

 

 見出しは整理部がつけます。「取材の技術・作文の技術―記者体験から学んだ文章作法」(1980年)によれば、「たいたい整理記者は職人気質で、頑固者が多い」と。「見出しを読むだけで記事の中身がわかる」、「記事はよくないが、見出しは秀逸だ」という褒め言葉は、頑固者の整理記者にとっても、素直にうれしい評価だとあります。

 

■見出しを付ける三つのコツ

 前記の本によれば、見出しを付けるのにもコツがあるそうで、以下の三点を指摘しています。

  1. 見出しの字数・音数を奇数を建前にすること。
  2. 原則として、原稿に書かれている文字を見出しに使うこと。
  3. 出来るだけ平易・分明に表現すること。

 

 2,3については、異論が少ないと思います。プレスリリースの作成においても、タイトル、サブタイトルは記者の関心を惹くための重要な一文ですが、見出しも同じ意識で付けるのがいいようです。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 1について著者は、「奇数であることに理屈はない」と。「人間は読んでいて割り切れる数よりも割り切れない数にひっかかりをおぼえる」と説明しています。本では、その例証として、ベストセラーの書名が多いことを挙げています。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 見出しに必要なコツは上記の3点ですが、さらにもう一つ付け加えています。それは、「寸鉄人を刺す」。聞き慣れないことわざですが、古代中国が由来で、「小さな刃物で人を殺す。ごく短い言葉で人の急所をつく」という意です。

 

 企業のコマーシャルを引き合いに、見出しの狙いについて、「注目率を高めると同時に、記憶にとどめさせることが理想でなければならない」。印象に残るキャッチコピーのセンスを学ぶことが、いい見出しを付けるうえで欠かせないと説いています。

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