広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

注目度の高い新聞の人物紹介コラム

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■新聞の人物紹介コラム

 新聞には人物紹介の記事がつきものです。朝日なら「ひと」、読売は「顔」、産経「きょうの人」などが、それにあたります。人物に焦点をあてたコラムは注目度も高く、読むことを日課にしている筆者のような読者も多いと思います。

 

 取り上げられる人はもちろんですが、大勢の記者が自分の取材対象を掲載してもらおうと、売り込むようなので、記者にとっても名誉なことではないでしょうか。朝日新聞の場合、社内に選考委員会を設けて、月1回「いい人賞」を選んでいるそうです。

 

 コラムを読んだ読者は、その人の人となりに自分を重ね合わせて共感したり、「こんな人もいるのか」と興味がそそられたりします。そうして、その人の「ストーリー」にひとしきり関心を寄せます。中には、記憶に長く残ることもあります。その一つが、「富士登山イチロー」という記事です。朝日新聞の「ひと」欄に掲載されたことを、最近のイチローの活躍で「そういえばこんな人もいたっけ」と思い出しました。6年ほど前の記事です。

 

 本家のイチローは、10年連続で200本安打という米メジャーリーグ記録を2010年に達成しています。一方の、「富士登山イチロー」氏は、退職したのを機に、富士山登山の記録づくりを決意、2008年から年間200回の富士山登山を続け、記事では「1000回を達成した」ことが紹介されていました。

 

■富士山と「山の日」

 社会人になるまで、富士山を見ることもなかった北国育ちの筆者ですが、その後、東京に出てきて、飛行機や新幹線で移動中などに、眼前に現れる富士山の姿を見る機会を何度か得ました。そのたびに息をのみ、心の中で「!」と叫びます。それほど、富士山の雄大かつ優美な姿に魅了されます。

 

 日本人にとって富士山は昔から特別な存在です。日本最古の歌集である「万葉集」でも詠まれ、葛飾北斎の「富岳百景」、歌川広重の「東海道五十三次」をはじめとして、多くの絵画の題材になりました。

 

 東京近郊なら、天候次第で富士山が遠望できる場所は少なくありません。通勤途中などに富士山の姿を見つけると何となく得した気分になります。現代のように高層ビルが林立する以前だったら、より身近で大きな存在だったのでしょうし、「信仰の対象」とされる理由もなんとなくわかります。

 

 8月11日が今年から「山の日」として祝日になります。20年前にできた「海の日」に対抗してできたものだと聞いたことがあります。「なぜ、8月11日なの?」と不思議に思っていたら、朝日の記事に「学校の夏休み期間中で授業日数に影響が出ないことが決め手」になったと。さらに、「八が山の形に、11という数字が並んだ木のように見える」のだそうです。

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