自分の「強み」を知る方法
■自分の強みを知ることが、ポジティビティの上昇につながる
自分自身が得意だと感じていること、うまくこなせること、これが「強み」です。これを仕事や学業などで活かすことができれば、自分が望む方向への近道になります。そうは言っても「言うは易く行うは難し」でもあります。
「ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則」(2010年)によれば、強みというのは、「仕事において発揮されるものもあれば、心理的なものもある」、「それが組み合わさって、その人固有の影響と貢献を世の中にもたらしている」といいます。
心理学の調査によって、「自分の強みを知ることが、ポジティビティの上昇につながること」が立証されているそうです。ポジティビティとは「自己肯定的な感情」のことです。こうした感情は、「一般に認識されているよりも、はるかに大きな効力を持っています。心身にいい変化をもたらし、よりよい人生を作り出すことにつながる」と述べています。
■インターネットで自分の強みを無料判定
本の中で、人を24の性格的強みに基づいて分類する調査法を紹介しています。米ペンシルバニア大学ポジティブ心理学センターにアクセスし、登録をすると「自分の強み」を無料で判定してくれます。
240もの質問に答えなければなりませんが、24の質問に答える短縮版もあります。質問や選択肢は日本語ですが、結果は英語で表示されます。質問に答え終わると、24の強みが順位化されます。
「上位5位に示された強みは特に注目すべき強み」で、「それらの強みをより良く活用する方法を考えてみるとよい」と提案しています。筆者自身の結果は以下の通りです。
- Caution, prudence, and discretion -注意深さ、慎重さ、そして思慮分別
- Capacity to love and be loved –愛し愛されることへの受容力
- Leadership -リーダーシップ
- Curiosity and interest in the world –世の中への好奇心や興味
- Love of learning –向学心
ちなみに最も低かったのは、「Creativity, ingenuity, and originality –創造性、発明の才、独創性」。。強みも弱みも割と納得感のある結果でした。
自分の強みに自信が持てなかったり、「どうせ強みなどない」と嘆いたりするより、客観的な分析結果をこうしたテストで得てみるのも一考に値します。老若男女を問わず、「自分の強みが、その人固有の影響と貢献を世の中にもたらしている」のですから。