広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

プレスリリースを推敲するときに覚えておきたい二つのこと

■プレスリリース作成で大事な推敲という作業

 プレスリリースを書くときに大事なことの一つに、文章を何度も見直して推敲することがあります。プレスリリースは会社の公式文書です。ホームページにも掲載されます。時を経ても、掲載されることが通例なので、新聞記者にとっての記事のように、広報担当者がリリースを書いた証しがずっと残ることになります。

 

 「『伝わる文章』が書ける作文の技術」(2012年)に、推敲のやり方として二つ紹介されています。プレスリリースの作成にも通じる秘訣です。一つは、「自分で文章を読み直し、改めること」、もう一つが「他人に実際に読んでもらうこと」とあります。著者は朝日新聞の編集局長を務めたこともある外岡英俊氏です。

「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える65のコツ

 

 一つ目について外岡氏は、「いったん文章を寝かす」ことが必要とも述べています。いったん文章を忘れ、時間をおいてから読み直すことで、客観的な目で読むことができるといいます。全く同感です。がむしゃらに書いたものを、読む返すための「冷却期間」は確かに大事です。

 

 さらに、読み返すときのポイントを5つ挙げています。

  1. 誤字脱字はないか。
  2. 過不足のない表現になっているか。
  3. わかりやすく、読者に負担のかけない文章になっているか。
  4. 読み手に誤解を与えない表現になっているか。
  5. 論理的に、正しい文章になっているか。

 

「歯に衣着せぬ、ずけずけと欠点を指摘してくれる人」に読んでもらう

 以前、プレスリリースを書く際におススメしたいこととして、「外部に漏れないという前提で、信頼のおける第三者に見てもらうこと」と書きました。さらに、「リリースを普段読むことのない人のフレッシュな目で読んでもらう」ことが意外な気付きにつながるとも書きました。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 同氏も同様のことを指摘しています。読んでもらう相手には、「歯に衣着せぬ、ずけずけと欠点を指摘してくれる人を選ぶのがコツ」だといいます。リリースを意識したわけではもちろんなく、文章全般に対してのアドバイスですが、思わぬ共通点を発見した思いです。

 

 新聞の記事について、「中学生が読んでわかる」というのが基本と書かれていますが、これはリリースにも同じことが言えます。どんな記事でも、どんなリリースでも、身近な第三者が一読して内容を理解できなければ、失格です。

 

 リリースは名文である必要はありませんが、読み手(この場合の多くは記者)の立場や視点に立って、文章を推敲するように心がければ、自ずと「伝わるリリース」に近づくのではないかと思います。