読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

読書感想文の「書き方マニュアル」の記事を読んで

 ■小学生に「マニュアル」?

 夏休みの宿題で真っ先に思いつくのは読書感想文です。今でこそ読書も好きだし、このブログのように文章を書くことを楽しんでいますが、小中学校の頃は御多分に漏れず、どちらも苦手でした。ページの少ない本を読めば、少しは楽ができるだろうとカフカの「変身」に手を出して、内容の難しさに「返り討ち」にあったりしたこともあります。

変身 (新潮文庫)

 

 そんな読書感想文の「書き方マニュアル」を配布した小学校があったと新聞で知りました。その内容もさることながら、「小学生に『マニュアル』を配るっていったい何?」と興味を覚えました。「シンデレラ」を例に、「書き出しでは小説の一部を抜きだす」、「本をえらんだきっかけ、読み始めた時の感想を書く」などの内容がA4用紙1枚に書かれているのだそうです。

www.asahi.com

 

■書き方だけでなく親しみ方も指導してほしい

 その詳細な指南をめぐって「SNSで賛否両論の意見が飛び交った」といいます。「親切すぎるが、最初のうちはマネして書くことも勉強になる」、「子供の時にこれがほしかった。感想文は苦痛でどう書いていいかわからない」といった賛成意見の一方で、「文章は自分で考えるから身につく。他人から教わったものなんてすぐ忘れる」、「書く内容に踏み込んでおり、感想文のマニュアルとしては不適切」などの反対意見もありました。

 

 算数のドリルや漢字の書き取りと違って、「読書感想文はこう書くんだ」というような指導を受けた記憶がありません。「書き方を示されてホッとする子や親の方が多いだろう。そもそも感想文の書き方を十分指導していないのに宿題に出す学校が多い」という専門家の指摘は説得力があります。

 

 筆者も子供から「(夏休みの宿題の)感想文の書き方がわからない」と相談を受けたことがあります。本の感想文ではありませんでしたが、「そのテーマを選んだ理由」と「そのテーマについて知っている背景」な軸にして、素直な気持ちを書いたらどうかと答えました。本当にそれでよかったのか、正しかったのか、と思い返すことがあります。

 

 「マニュアル」という響きに違和感があるものの、「こういう書き方もある」という指導は子供にとっては有り難いことではないでしょうか。もっといえば、「本を読む楽しさ」や「分野別のおススメ本」といった、本との親しみ方も併せて指導してくれるといいと思います。