広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

「早急」、「三階」、「裏面」の読み方

■「早急」、「三階」、「裏面」の読み方

 現役アナウンサーが書いた本に、視聴者からの指摘で「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」だと知ったとありました。筆者も「そうきゅう」だと思っていましたが、正しくは「さっきゅう」だと。時代の流れに従って、今では「そうきゅう」という読み方も認められるようになったそうですが。「その話し方では軽すぎます」(2012年)という本にあるエピソードです。

その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』

 

 こうした思い込みによる読み間違いは意外に少なくないものです。「三階」は「さんかい」ではなく「さんがい」、「裏面」は「うらめん」ではなく「りめん」、「秋田犬」も「あきたけん」ではなく「あきたいぬ」が正しいと。日常会話の中でなら、どちらに読んでも意味は通じるので、問題はありませんし、細部にこだわり過ぎると「めんどくさいやつ」と思われるので注意が必要です。

 

 しかし、多くの視聴者の注目を集めるアナウンサーともなると、こうした読み間違いが積もり積もって、「ニュースに対する信頼性も揺らぐ可能性もある」、と指摘しています。以前ブログでも書いた花に水を、動物にエサを「あげる」のか、それとも「やる」のが正しいのかついても書かれていました。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

■「万朶」の桜

 前出の本でも参考書として紹介のあった「NHK間違いやすい日本語ハンドブック」(2013年)を読むと、意外な気付きに結構出会います。「万朶の桜」といいます。花のついた多くの枝という意味ですが、今日まで「まんだ」と覚えていましたが、実は「ばんだ」が正しいのだと。

NHK間違いやすい日本語ハンドブック

 

 法律が効力を発する意味の「施行」は「しこう」と読むのが一般的ですが、法律の専門家の間では、「せこう」と読む慣例があるといいます。確かにどちらも耳にすることがあります。また、「競売」や「遺言」も法律用語としては、「けいばい」、「いごん」。「ゆいごん」以外の読み方があることは初耳でした。

 

 法律用語に限らず、どんな業界でも専門用語はあるものです。経営幹部であれば、不特定多数を前にして、挨拶を行ったり、事業方針の説明を行ったりする機会が増えてきます。社内の関係者や業界の会合では、かえって専門用語のほうが相手の理解を促しやすい場合も多いでしょう。

 

 しかし、マスコミやアナリスト相手の説明だったり、地域住民を対象にしたものだったりするようなケースでは、専門用語の多用や言い間違えは、理解促進の妨げになるばかりか、自社に対する印象を損なうことにつながりかねません。自社の事業や業界に明るくない相手には、一般的に用いられている表現をできるだけ使う工夫が必要です。

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