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広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

「通訳ガイド、無資格でOK」になるのか?

通訳案内士

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「通訳ガイド、無資格でOK」になるの?

 来年度の通訳案内士試験の制度改革が噂される中、10月26日付の日経産業新聞に、「通訳ガイド、無資格でOK」とする記事が掲載されました。観光庁が設けた有識者検討会のメンバーでもある大学関係者への一問一答形式の記事です。

 

 ちなみに観光庁の資料によると、昨年度の試験では、10975人が受験し、このうち英語は8491人でした。一方、ポルトガル語は72人、タイ語は51人しかいませんでした。選択語学によって合格率もばらついています。英語やフランス語、ドイツ語は2割程度ですが、中国は約7%、イタリア語は約5%にすぎず超難関といえます。

 

 記事によれば、現行制度の問題点は二つ。一つはインバウンド需要の多くを支えている中国語などに対応できる登録者が少ない、ということ。そして二つ目が試験内容。「重箱の住むをつつくような日本の歴史や地理について非常に細かい知識を問う試験で、合格率が2割程度と非常に難しい」と。今年初めて受験しましたが、そうした声を多少反映した設問になっていたようです。

yhkhashimoto.hatenablog.com

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 どちらも問題点もそれなりに説得力がありますが、「通訳ガイドの供給源を法制度が縛っている」のは当然ともいえます。どんな資格でも厳しい試験をパスすることで、その信頼性が担保されるからです。

 

 これが新制度になると、「これまで求められなかった旅程管理などの力」や「客の知的レベルや情報量、関心などに応じてガイド内容や話し方」を変えるなどコミュニケーションスキルを伸ばすこと」が必要になるということです。

 

 さらに、これまでの通訳案内士と地域限定のガイドを両立させることも新しい制度で検討中です。すでに京都などでは、こうした地域限定のガイドがあるそうです。記事のタイトルには「無資格でOK」とありますが、文中にそうと断言している記述は見当たらず、ミスリードしかねないと感じます。

おもてなし通訳 修業中 京都市認定ガイド1期生 : 京都新聞

 

■英語力の維持向上のモチベーションに

 市内のボランティア団体が運営する英語講座に、この春から参加していますが、その中に通訳案内士を受験した人が筆者を含めて何人かいます。いずれもTOEICによる英語試験免除組で、ビジネスマンとしてキャリアを長年積んだ方です。

 

 そのうちの一人は、ニューヨークとインドで合わせて10年以上の駐在経験があるそうです。別の方も海外での駐在経験があり、英語スキルに活きているようです。ちなみに筆者自身は駐在経験はないものの、幼少時に親とともに海外に暮らした経験があります。

 

 筆者を含め、いずれの方もダブルキャリアとして、趣味と実益を兼ねてのチャレンジであるとうかがえます。8月にあった試験結果がもうすぐ出ます。新制度の動向も気になるところですが、結果に問わず、英語力の維持向上というモチベーションにつながる効果はあると思います。

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