シュワっとして口当たりもよく、女性におススメの「スパークリング日本酒」
■泡立つ日本酒ブーム?
半年ほど前に行った日本酒をメインにした居酒屋で、自家製どぶろくのほかに、珍しいものを飲みました。「スパークリング日本酒」です。スパークリングといえば、ワインが定番ですが、女性にもおススメです。
発砲する日本酒という珍しさに加え、その口当たりの良さから、女性にも人気だといいます。この時に初めて飲んだスパークリング日本酒でしたが、確かに、炭酸の爽やかな口当たりが日本酒の独特の風味と相まって、「日本酒は苦手」という人にもおススメできます。同時に、「サクサク飲めるので、(酒好きは)飲みすぎに注意」とも感じましたが。その点は、このお店の看板メニューの「自家製どぶろく」同様です。
年が明けた1月3日の朝日新聞の社会面に、「乾杯しよう 泡立つ日本酒で」というスパークリング日本酒にスポットをあてた記事が出ていました。全国の9つの蔵元が昨年11月に設立した「awa酒協会」され、この春に認定事業を始めるなど日本酒業界の活性化を図るのだと。
協会のHPを見ると、「世界のラグジュアリーな乾杯シーンで日本のawa酒がシャンパンやスパークリングワインと肩を並べる存在になることを目指し、国内の蔵元同士の連携を強めるとともに、awa酒の認定基準を定めることによる品質向上を図り、普及促進に努めていく」とあります。
■ビールやシャンパンの代わりに
アルコール発酵の途上にあるにごりを火入れせずに、そのままの常態で瓶詰めするため、瓶の中でも発酵が続くので、炭酸ガスが閉じ込められた状態になるのだといいます。
スパークリング日本酒が世に出たのは、今から約20年ほど前。宮城県を代表する日本酒「一ノ蔵」が発売した「すず音」が火付け役だと記事にあります。発売当初から女性をターゲットにしていたといい、15年ほど前から安定して出荷できるようになりました。販売量は当初から5倍に増えたといいます。
その後、宝酒造が「澪」を11年に出して、日本酒になじみのない層に広がっていきました。ちなみに瓶内発酵が主流ですが、この「澪」のように炭酸ガスを加えるタイプもあるようです。
お祝いの席にお酒は欠かせないものです。ビールやシャンパンが乾杯に出てくるお決まりのお酒ですが、これらに代わって、スパークリング日本酒がこうした場で増えてくるかも知れません。国内のカーレースではシャンパンファイトならぬ、スパークリング日本酒ファイトが行われているそうです。
【スーパーフォーミュラ】 表彰台で使用の“スパークリング日本酒”に限定品 【 F1-Gate.com 】