「切手が長い」という記事を読んではがきの料金の値上げを知る
■来月からはがきの料金が52円から62円に
子供の頃に、父の影響で切手を集めていたことがあります。周りにもそうした友達がいたので、よく交換していたことを思い出します。外国の切手は、無くしてしまいましたが、日本の切手だけは今でも手元にあります。切手を集めていた小学生の頃は、はがきの料金が10円(その後20円)、封書は20円(その後50円)でした。
来月からはがきの料金が52円から62円になるそうです。(年賀状は52円で据え置かれるそう。)年賀状を出す時ぐらいしか使わなくなったはがきですが、それでもたまにビールに貼ってあるシールを集めて懸賞に応募したりするときに余っている切手を使うことがあります。
■「切手が長い」?
はがきや手紙を出す機会が減って久しいですが、朝日新聞の生活面に「『切手が長い』私もです」というタイトルの記事が5月10日にありました。手元にある切手を効率的に使おうと少額の切手を組み合わせて切手の枚数が増えて、「長く」なった切手を実家の母から受け取ったというコラムに対する反響の記事です。
そのタイトルから、切手を収集する当時の小学生にとっての垂涎の的だった「見返り美人」や「月に雁」のような切手の大きさが縦長のものに関する記事を想像しました。未使用なら今でももちろん使えます。額面はそれぞれ5円と8円ですが、今でも高額で取引されているのでしょうか。
最近の記念切手はそうでもないようですが、昔の切手は必要以上にサイズが大きい切手が少なくありませんでした。上記の「見返り美人」や「月に雁」はいうまでもありませんが、歌麿の「ビードロを吹く娘」や写楽の「市川蝦蔵」の記念切手もかなり存在感があります。
記事によると、切手を換金しようといたら「額面割れ」が判明して積極的に使うようにしたという人や、手紙を書くより長い時間を切手選びに費やしたという人の話を紹介しています。
筆者も年賀状のお年玉で切手シートが当選したり、書き損じの年賀状を郵便局で5円払って新しいはがきに変えてもらったりしていると、なかなか減らないことを実感します。特に消費税増税によって2円という端数が出るようになってからは、その傾向が強くなっています。