広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

採用計画がニュースリリースの課題になったPRプランナー三次試験

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北海道大学にあるクラーク博士の像


■2021年春入社から就活指針を撤廃

 経団連のホームページに掲載されている『「採用選考に関する指針」の手引き』によれば、2020年度入社の大学卒業予定者・大学院修士課程修了予定者等の採用選考の時期は、広報活動は「卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降」、選考活動は「卒業・修了年度の6月1日以降」、正式な内定日は「卒業・修了年度の10月1日以降」となっています。

 

 ここで広報活動という言葉が出てきますが、「採用を目的として、業界情報、企業情報などを学生に対して広く発信していく活動を指す」と定義されています。3月までは、「不特定多数向けの情報発信」のみ行うことができ、学生の個人情報の取得や個人情報を活用した活動は自粛されることとなっています。とある企業の人事責任者によるとそろそろ準備に入るタイミングのようです。

 

 こうした就活スケジュールは過去4年間維持されてきましたが、昨年9月に「2021年春入社から就活指針を撤廃」する旨が経団連会長から表明されました。近年の採用市場は「売り手市場、短期決戦、早期化、大手志向、安定志向」といった言葉で表現されます。採用コミュニケーションツールやインターンシップなど取り巻く環境も年々変化しています。ただでさえ慣れないはずの就活ですが、来年就活を迎える学生にとって戸惑う場面が増えそうです。

 

■入社式と採用計画

 将来の自社の成長を牽引する人材の安定確保は、企業の人事担当者によって、喫緊の課題ですが、広報担当者にとっても腕の見せ所です。入社式や採用計画などがダイレクトに採用活動に関係する発表内容です。ずいぶん前に広報担当者だったころは、4月1日の入社式と社長の訓示、4月下旬の翌年春の採用計画の発表は毎年のルーティンでした。

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 他の会社も同様なのだと思っていましたが、様々な企業と広報関連の仕事をするようになって感じたのは、せっかくの機会を活かしている企業が思いのほか少ないということでした。それぞれの会社の事情もあるでしょうが、もし、入社式や採用計画を発表していないのなら、是非検討してほしいネタです。

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■PRプランナー三次試験に出題

 先日、PRプランナー三次試験を受験しましたが、課題A(ニュースリリースの作成)では、従来の若手人材の採用方式を廃止し、新たに通年採用を柱とした制度に変更するという内容のものでした

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 ちなみにPRプランナー試験は年2回、夏と冬に行われます。去年の8月に三次試験を受験しました。このときのニュースリリースの課題は、二酸化炭素の排出量の削減に向けた取組についてでした。答案の出来にはそれなりに自信を持っていましたが、結果はあえなく「不合格」。元々取得するつもりのなかった資格ですが、ここまで来たら意地です。(笑)

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