危機管理
■言葉で世界を動かしてきた米大統領 「異端児vs女性初」とか「史上最も嫌われている者同士の戦い」などと形容される、共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のヒラリー・クリントン候補による米大統領選が11月に雌雄を決します。2008年に就任したバラク・…
■不正発覚のきっかけ 記者がある疑惑を掴み、それを記事にしようと動き出すきっかけとして、「内部告発」があります。不正発覚で最も多いのがこれだといわれます。 yhkhashimoto.hatenablog.com クローズドな組織の中で、不正が続けられていることに疑問を感…
■不祥事とトップの心がけ 昨年11月7日の日経電子版に「企業不祥事が起きる主な原因は?」という読者アンケートの結果に関する記事がありました。これによれば、不祥事が起きる原因のトップスリーは「経営トップの法令遵守意識の欠如」30%、「経営トップによ…
■社会的な影響が軽微な事件・事故の場合のマスコミ対応 社会的な影響が軽微な事件・事故だと社内で判断された場合、マスコミへの情報発信はどうすべきでしょうか。「コンプライアンスも大事だけど」とか、「話をおおごとにしたくない」という判断は理解でき…
■社会部の組織 例えば工場火災のような事故が起きたら、地元の警察や消防に続いて、マスコミが駆けつけます。この多くは社会部に属している記者たちです。社会部の記者は事件、事故をメインに扱う部署だからです。 社会部での記者経験の長い、共同通信の方に…
■「すぐに手を打つ」ことの重要性 工場火災のような事故が発生した時に大事なのは、とにかく「すぐに手を打つ」ことだとされます。つまり、「対応の方針を何よりも早く決めなければならない」ということです。では、どんな手を打つべきなのでしょうか。 実際…
■日本人が犠牲になったダッカでのテロ事件と実名報道 7月1日深夜にバングラデシュ・ダッカの襲撃テロが発生し、日本人7名の尊い命が断たれました。日本政府は翌2日の会見で、「家族の了解をいただいていない」として、氏名の公表を見送りました。 それに同調…
■どの会社にもリスクが降りかかる可能性はある 企業の不祥事や事故などが後を絶ちませんが、同じような事態に巻き込まれる可能性はどの会社にもあります。従い、日ごろからの備えや未然の防止策を抜かりなく行っておかなければなりません。 yhkhashimoto.hat…
■“炎上”と渋谷のスクランブル交差点の関係 「ネットにモノを書くことは、渋谷の交差点で、ボードを掲げて立っているのと同じ」だと、朝日新聞の6月23日付の「ネット炎上、招かぬ極意 その投稿、玄関先に貼れる?」にありました。 www.asahi.com 渋谷のスクラ…
■舛添東京都知事の辞任 6月21日、つまり今日ですが舛添要一東京都知事が正式に辞職します。「都知事の椅子」にしがみついていたかに見えましたが、「万策尽きた」と感じたのか、最後はあっさりと会見も開かずにその座を放り投げました。 yhkhashimoto.hatena…
■「えさあげ」と「水あげ」 最近は「えさやり」といわずに「えさあげ」というそうです。朝日新聞の6月11日土曜版「街のB級言葉図鑑」で知りました。以前子供と近くの動物を飼っている施設に行ったことがあります。そこでは家から持ってきた野菜の切れ端を「…
■「真摯な姿勢」が感じられない謝罪会見 不祥事やスキャンダルの発覚で記者会見を開く事例が後を絶ちません。特に舛添都知事は連日記者会見で、噴出する公私混同問題に対する釈明に追われています。同氏の会見をテレビや新聞で見聞きすると、会見のたびに謝…
■聞いたことのないマスコミからの取材依頼があったら 顔なじみの記者からの取材依頼なら、人となりもわかっているし、関心のポイントも想像がつきます。なので、重要な発表を予定しているとか、後ろ暗いことがない限り、スケジュールに折り合いがつく限り、…
■公表のタイミングで大きく変わるニュースの扱い 「疑惑や不祥事は企業が把握していることが多く、自ら解明し公表したほうがよい」という主旨の話を、何度かマスコミの方から聞いたことがあります。その通りだと思いますが、公表のタイミングによって、大き…
■ブランドの著しい棄損を招いた三菱自動車 三菱自動車の不正問題が深刻の度合いを増しています。26日に同社の相川哲郎社長が再び会見を開き、1991年から国の法律にのっとらない方法で燃費データの測定を行っていたことを発表しました。新聞各紙が27日付の朝…
■「またか」も当然の三菱自動車の不祥事 三菱自動車の軽自動車4車種で燃費試験のデータを不正に操作していたことが、20日の相川哲郎社長による会見で明らかになりました。三菱自動車は2000年に「リコール隠し」の発覚以降、02年の死亡事故の原因である、大型…
■「ペンは剣よりも強し」は誰の格言か? 「ペンは剣よりも強し」。ジャーナリズムの反骨精神を端的に表した有名な言葉ですが、誰の言葉なのかは案外知られていない。そんな書き出しのコラムを4月20日の日経産業新聞のシリーズコラム「新実践 コミュニケーシ…
■「謝罪に関する二つの事実」 「ハーバードビジネスレビュー」の2016年3月号のテーマは「コーポレートガバナンス」。この中にハーバード大学などの先生による「企業が正しく謝罪する方法」という13ページのレポートが載っていました。 「謝罪に関する二つの…
■震災の日に発生した爆発事故の教訓 震災から丸5年。テレビや新聞でも関連の特集が多く組まれています。朝日新聞の3月3日付の首都圏版に、京葉臨海コンビナートのコスモ石油の爆発事故の検証記事がありました。筆者が住んでいる地域の対岸だったこともあり、…
■SNSを活用して賛同者を増やす方針に転換 2005年の夏に米国で発生し、多くの犠牲者・被害者が出た大型ハリケーン・カトリーナの際、批判の矛先が赤十字社に向かったといいます。「災害がすぐそこで起こっているのに、有効な手立てを取らなかった」と。 SNSに…
■SEO対策に必要なこと 自社のことを知ってもらうために今やホームページは欠かせないツールとなりました。広告を出稿したり、記者に取材をしてもらって記事になったりしても、ホームページがなければ、せっかくのチャンスを台無しにしてしまいます。 yhkhash…
■失敗を「仮想体験」する たった一つの不祥事や騒動でそれまで築いてきた企業ブランドが一瞬にして崩壊してしまうことが後を絶えません。最近のタレントの例のように個人にも同じことが言えます。 yhkhashimoto.hatenablog.com 誰にも大小の失敗はつきもので…
■最近元気な総合週刊誌の“ツートップ” 「ありのまま取材し、ありのままのことを載せているだけ。スクープかどうかの判断は読者がすること」と総合週刊誌の編集の方の殊勝なコメントを本で読んだことがあります。とはいえ、その言葉からは「リスクを取るメデ…
■内部告発から端緒をつかむ スクープ記事として、不祥事が発覚するきっかけで一番多いのは、「関係者からの内部告発」と全国紙の社会部の記者から聞いたことがあります。もともと付き合いのある人から寄せられる情報の場合もあるし、匿名の投書によることも…
先日の続きです。 yhkhashimoto.hatenablog.com ■「企業防衛の時代」(1990年) 原題は「When You Are The Headline(あなた(の会社)が見出しになったら」。この本の著者は、人口心臓移植手術を手がける医療機関のチーフスポークスパーソンから、後に危機…
以前、広報担当者におススメの小説を紹介しました。実務書やノンフィクションでも何かと参考にしている本がありますので、2回に分けて紹介します。 yhkhashimoto.hatenablog.com yhkhashimoto.hatenablog.com ■「広報110番―パブリック・リレーションズ実務事…
■「お願いした取材どうなってますか?」 企業であれ団体であれ、ポジティブな広く伝えてもらいたいニュースばかりがあるわけではありません。大小含めたリスクが内包しており、ネガティブニュースとしてセンセーショナルに取り上げられる危険性は常にありま…
■謝罪会見を行う時間帯 謝罪会見を行うタイミングの難しさは「横浜市の傾きマンション」における旭化成のケースでも触れましたが、時間帯にも注意する必要があります。東芝の不正会計問題が発覚して当時の社長が5月15日に会見を行いましたが、この時の開始時…
■「謝罪会見」の特集記事 年末を迎えて、今年の「謝罪会見」に関する特集が組まれています。その一つ日経ビジネスの12月7日号「謝罪の流儀」を興味深く読みました。 旭化成は2002年、同社の発祥の地でもある延岡工場で、電気系トラブルにより火災が発生、人…
「池上彰に聞く どうなってるのニッポンの新聞」という本を興味深く読みました。特に朝日新聞に汚点を残す形となった「吉田調書」報道と慰安婦報道の誤報問題から新聞報道のあり方、新聞記者の役割などは参考になりました。 本の中で、記事に「イーハン(1…