広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

広報活動は大企業じゃなきゃできないという大きな誤解

■広報活動は大企業じゃなきゃできないのか? 最近初めてお会いしたとある業界の役員の方が、広報活動について「大企業じゃなきゃできないこと。中小企業だとなかなかそこまではリソースを割けないのでは」と懐疑的な意見を吐露。確かに一面ではそうかもしれ…

紙の新聞は70代と「心中」してしまうのか?

■70代と心中する「紙」の新聞? 以前、NHK放送文化研究所が5年ごとに行う、「2015年国民生活時間調査」をブログで取り上げました。各年代とも新聞の行為者率(1日の中で15分以上見ている人の率)が減少していると。 yhkhashimoto.hatenablog.com 情報誌「FAC…

ランキング企画が兼ね備える「新しい何か」と「(ちょっとした)サプライズ」

■外国人が選ぶ「クールジャパン」 1位100円ショップ、2位こたつ、3位カラオケ、4位町工場の職人、5位自動販売機。一見すると何の順位なのかわかりませんが、これは外国人が日本でかっこいいと思うものを毎回取り上げるNHKBS1の「クールジャパン」で紹介され…

ネット炎上と渋谷のスクランブル交差点の意外な関係

■“炎上”と渋谷のスクランブル交差点の関係 「ネットにモノを書くことは、渋谷の交差点で、ボードを掲げて立っているのと同じ」だと、朝日新聞の6月23日付の「ネット炎上、招かぬ極意 その投稿、玄関先に貼れる?」にありました。 www.asahi.com 渋谷のスクラ…

有名無実化しそうな「通訳案内士」

■赤坂迎賓館や京都迎賓館などが通年で一般公開 今年の4月に赤坂の迎賓館が国賓・公賓の宿泊やおもてなしなどに支障のない限り、通年で一般公開され、人気になっているという記事を以前読みました。国交省の資料によれば、前庭については、人数制限のない自由…

「愛される商品であり続けるには、愛される会社であり続けなければならない」ことを具現化している会社

■「コーポレートPR」と「マーケティングPR」という区別 広報活動を、企業と商品やサービスに分けて、「コーポレートPR」と「マーケティングPR」という区別をすることがあります。筆者がメーカーで広報担当者をしていた頃は、前者しか頭になく、そうした区別…

プレスリリースの作成スキルより高めなければいけないもの

■プレスリリースの作成にかかる手間 プレスリリースを作成するのに、通常どのくらいの期間がかかるでしょうか。発表内容によっても違いますが、筆者の経験でいえば、例えば新商品なら発表日の2~3週間前から準備を進めることが多かった。発表会付きならもっ…

4年に一度の「浦安三社祭」が盛大に行われました

■4年に一度の「浦安三社祭」 「浦安三社祭」が終わりました。4年ごとの開催で夏季オリンピックと同じ年に行われるのが習わしです。6月17日の宵宮に始まり、19日までの3日間、100基以上とも言われる神輿が町を練り歩く、浦安の一大イベント。神輿の数は浅草の…

謝罪会見で辞任が回避出来たかもしれない「たられば」を考えてみた

■舛添東京都知事の辞任 6月21日、つまり今日ですが舛添要一東京都知事が正式に辞職します。「都知事の椅子」にしがみついていたかに見えましたが、「万策尽きた」と感じたのか、最後はあっさりと会見も開かずにその座を放り投げました。 yhkhashimoto.hatena…

「入門書」をどのように選ぶべきか?

■「入門書」のすゝめ 新しい仕事や勉強に取り組むとき、新しいチャレンジを始めようとするとき、あるいは何かの環境変化が自分や周りに迫っているときに、入門書や手引書はかなり役に立ちます。人によっては、こうした知識をインターネットから得ることも多…

日本酒王国は新潟県ではなく、東北の意外な県だった

■日本酒の生産量が多い都道府県 最近、日本酒を飲む機会が最近増えましたが、「日本酒王国」というと、筆者なら、北から北海道、秋田県、新潟県そして兵庫県などが思い浮かびます。2013年の日本酒生産量では、兵庫県、京都府、埼玉県がベストスリー。特に兵…

雑誌の図書館「大宅文庫」に行ってみよう

■「大宅文庫」を知っていますか? 立花隆が書いた「『知』のソフトウェア」(1984年)を読み返していたら、雑誌の図書館「大宅(壮一)文庫」について書かれていました。生前の遺志で評論家の大宅壮一氏が集めた膨大な雑誌を元にして、亡くなった翌年の1971…

他紙から3日遅れた「ふなっしー」の記事で改めて感じた新聞チェックの”漏れ落ち”の可能性

■「新聞一部の情報量は、中世の人の一生分に相当する」 アメリカの建築家でグラフィック・デザイナー、TEDの創設にもかかわったリチャード・ソール・ワーマンの著書によれば、「毎週発行されている一冊の『ニューヨーク・タイムズ』には、17世紀の英国を生き…

「えさやり」、「水やり」ではなく、今は「えさあげ」、「水あげ」といいます

■「えさあげ」と「水あげ」 最近は「えさやり」といわずに「えさあげ」というそうです。朝日新聞の6月11日土曜版「街のB級言葉図鑑」で知りました。以前子供と近くの動物を飼っている施設に行ったことがあります。そこでは家から持ってきた野菜の切れ端を「…

日本最大の記者クラブ「国会記者会館」

■日本最大の人数を誇る記者クラブ「国会記者会館」 日本の中枢といえば東京ですが、中でも官庁が集まる霞が関、そして、そこから目と鼻の先にある永田町はその筆頭です。官庁の中にはそれぞれ記者クラブがあり、民間企業も情報発信に利用することができます…

同じ日に行われた対照的な謝罪会見

■「真摯な姿勢」が感じられない謝罪会見 不祥事やスキャンダルの発覚で記者会見を開く事例が後を絶ちません。特に舛添都知事は連日記者会見で、噴出する公私混同問題に対する釈明に追われています。同氏の会見をテレビや新聞で見聞きすると、会見のたびに謝…

同じ「評定」でも小田原と小山ではずいぶん違う結果になりました

■評定と会議の違い 「経験上、週明け早々の定例会議の多くは、長くて眠くて成果に乏しい」。5月30日の朝日新聞「天声人語」の冒頭からの引用です。筆者に限らず多くの人が同様に感じた経験があるのではないでしょうか。 digital.asahi.com 「天声人語」によ…

「首相動静」の時間が分単位でそろっている理由

■首相の一日の動向がわかる記事 どの新聞にも必ず毎日載っているものの一つに、前日の総理大臣の動きを時系列にまとめたものがあります。例えば、朝日新聞では「首相動静」、産経新聞の「安倍日誌」、東京新聞の「首相の一日」のように。 6月7日の午前を例に…

「ベゾス効果」で利用者が増えたワシントン・ポスト

■「ベゾス効果」で利用者が増えたワシントン・ポスト 1877年創刊のワシントン・ポストが利用者を伸ばしているそうです。6月4日の朝日新聞の第三社会面の「メディアタイムズ」の記事で知りました。かつてのウォーターゲート事件のスクープなど、政治ニュース…

「会社案内」と「ファクトブック」のいいとこ取りした「プレスキット」

■「会社案内」、「ファクトブック」、そして「プレスキット」 広報活動において、プレスリリースはおなじみでも、「プレスキット」は案外知られていない地味な存在です。大きな会社なら「会社案内」や「ファクトブック」があり、わざわざ作る必要のないもの…

「『JK広報室』に不快感」という主張に違和感

■「JK広報室」に不快感という主張 「JK広報室」という名称に対して、その撤回を女性20人が申し入れた、という記事を読みました。「JK広報室」とは、愛知県豊橋市が市制110周年記念事業の広報活動の強化を目的に、5月末に募集を始めた女子高生による市民のた…

二本の「ソーセージ」の記事で感じた広報活動の原点

■二本の「ソーセージ」記事 5月29日の朝日新聞の地方版(ちば首都圏)に「ソーセージ」の話題が二本載っていました。一つは富津市の「マザー牧場」内に「手作りハム・ソーセージ工房」が3月に完成し、その工房の責任者にスポットをあてた記事です。 www.asah…

ちょっと風変わりな席のゆずり方の体験談

特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本 ■ちょっと風変わりな席のゆずり方の体験談 電車に乗っていて、目上の人やおなかの大きい女性に席を譲ることがありますが、ちょっと風変わりな席のゆずり方をかつて体験しました。 週末を都内の郊外で過ごした帰り…

テレビのネタのヒントに大いに活用されている媒体とは?

■ネタを取るのは簡単ではない 記者はいわゆる「独自ネタ」、つまり自社を含めてどこも取り上げていないニュースが大好物です。しかし、いくら大好物でもそうたやすく入手できるものではありません。先日のブログでも紹介したように、情報発信側からの「発表…

ピューリッツァー賞の創設者と原爆投下を命じた大統領はどちらも「運のいい人」らしい

■ニューヨークの自由の女神像に資金を提供したピューリッツァー アメリカのジャーナリズムにおける最も権威ある賞とされるピューリッツァー賞。この賞は、アメリカ有数の新聞社の社主で事前活動家のジョゼフ・ピューリッツァーの遺志に基づいて1917年に創設…

今から10年後も「名刺」があって、名刺交換していると思いますか?

■スモールビジネスと広報 スモールビジネスや中小企業にとって、大企業のようにインパクトのあるCMによって、不特定多数の関心を得ることは難しいもの。少ない予算で、すこしでも認知度を高め好印象を築くためには、使える手段は何でも使わなければなりませ…