広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

FDルールの施行が与える日経の業績予想への影響

■「フェアリー・ディスクロージャー・ルール」とは 「フェアリー・ディスクロージャー・ルール」というのがあります。上場企業が未公表の重要な内部情報を第三者に伝えることを禁じるルールです。こうした内部情報の公正な情報開示ルールを導入しようという…

「日本のマスコミは、『~するのは初めて』と言いたがりますから」

■「現職初」とはならなかった安倍首相の真珠湾訪問 朝日新聞のオピニオン欄に「池上彰の新聞ななめ読み」というコラムが毎月末に掲載されています。以前、慰安婦報道の検証をした同コラムが朝日新聞上層部の判断で掲載見送りになったことに、池上さんが異を…

「当社も被害者」では納得を得ることは難しいと知るべき

■「当社も被害者」ではだれも納得しない 「派遣社員」や「鶏肉加工業者」の仕業とか、「ガス湯沸かし器の不正改造」が原因といって「当社も被害者だった」ということを、記者会見でことさら強調することで墓穴を掘るケースがあります。 通信教育大手による顧…

スマホによる動画撮影のほかにすべきことはなかったのか

■デザイン関係の野外イベントの火災事故で感じたこと 先月の上旬、都内の神宮外苑で開かれたデザイン関係の野外イベントで、木製のジャングルジムの形をした造作物が何らかの原因で燃えて、5歳の尊い命が奪われてしまいました。先日、お別れの回が開かれ、事…

経済部、生活部、社会部の記者3人が同じレストランに入店したら

■経済部、生活部、社会部の記者3人がレストランに入店したら 「企業不祥事」(2007年)のなかに、「部の違いによって記者の取材ポイントが微妙に違うことをうまくあらわしているな」と感じるところがありました。それは、あるレストランに経済部、生活部、社…

長年のガラケーユーザーが触手を動かすかもしれない折りたためるiPhone

■スマホのメリット ガラケーとiPodtouchの併用を続けています。スマホ全盛の中で、保有するメリットを感じられないまま現在に至ります。スマホのメリットといえば、「いつでもどこでもインターネットにアクセスできる」、「LINEなどSNS操作に便利」、「写真…

「住友銀行秘史」では同行の当時の広報は蚊帳の外

■イトマン事件をメインバンク内部から描いたノンフィクション 知り合いから「面白いから」と薦められて「住友銀行秘史」を読みました。著者は住友銀行出身の國重惇史氏。戦後最大の経済事件として知られるイトマン事件の内幕を描いたノンフィクションです。…

DeNAの記者会見で感じたこと

■今年の最長記者会見? 不祥事を引き起こした企業や団体による謝罪会見が後を絶ちません。つい最近もDeNAが運営する医療・健康系キュレーションサイトなどが、根拠不明な記事や著作権侵害の疑いで閉鎖に追い込まれ、事の経緯をマスコミに説明する場が設けら…

「わかっていることはだれであろうと、分け隔てなくつまびらかにする」

■米タイヤメーカーの広報活動の失敗 世界的な三大タイヤメーカーといえば、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーです。この三社で世界シェアの約4割を占めます。世界最大のタイヤメーカーに上りつめたブリヂストンですが、その傘下に下ったファイアストン…

一社員が起こした不祥事の際の模範的な広報対応

■危機管理広報のお手本 繰り返される企業の不祥事において、そのマスコミ対応の失敗で火に油を注ぐ事態が少なくありません。そんな中で数少ない模範的な事例として知られるのが、ジョンソンエンドジョンソンと参天製薬です。 yhkhashimoto.hatenablog.com yh…

炎上リスクは早期発見、早期対応が原則

■SNSの「感情分析」って? 11月25日付の朝日新聞の「経済気象台」というコラムで「感情分析」について取り上げていました。筆者にとっては、耳慣れない言葉でしたが、SNS上で飛び交うやり取りを元に評判の変化を分析したり、その結果に基づき対策を施したり…

企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ

■企業が危機の際にコントロールできるのは意思決定の部分だけ 「企業がどんなに気をつけていても、ブランドに危機は訪れるものだ。企業はコントロールできるものは、危機が発生した時にどのように対応するか、その意思決定の部分である」。 先日読んだ「あの…