広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

2015-01-01から1年間の記事一覧

笑い初めに落語のススメ

■大晦日が舞台の「芝浜」 落語を聞き始めたのは最近のことですが、奥が深い伝統芸能だと思います。12月27日の朝日新聞文化面に「はじめての古典落語」という記事で大晦日が舞台の「芝浜」が紹介されていました。 www.asahi.com 以前、ブログでも取り上げた、…

リリース作成は「一番大事な問いに答えること」を考えておく

プレスリリースの作成で心がけるべきは、「一番大事な問いに答えること」と「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」を読んで改めて気づかされました。「一番大事な問い」とは何か。それは、記者、そしてその先にいる読者が「なぜそれを知らなければならない…

「ケルン・コンサート」の何がすごいのか

■「ケルン・コンサート」の何がすごいのか 1945年米国生まれで御年70歳。3歳からピアノを始め、20歳でニューヨークに進出。25歳のころにはマイルス・デイヴィスと競演しました。キース・ジャレットが若干30歳(!)のときにあの「ケルン・コンサート」を録音…

広報の仕事に興味があるなら、読んでおきたい本(前編)

以前、広報担当者におススメの小説を紹介しました。実務書やノンフィクションでも何かと参考にしている本がありますので、2回に分けて紹介します。 yhkhashimoto.hatenablog.com yhkhashimoto.hatenablog.com ■「広報110番―パブリック・リレーションズ実務事…

「第501軍団」の存在を新聞で知る。(スターウォーズ最新作見ました!)

■「スターウォーズ」に久々にワクワクする 「スターウォーズ」の最新作「フォースの覚醒」が12月18日に公開されました。先日ようやく見る機会を得ました。1作目の「エピソード4/新たなる野望」から38年。当時、小学生でしたが、それまでに見たこともない映…

ネガティブ取材への対処法はこれしかない

■「お願いした取材どうなってますか?」 企業であれ団体であれ、ポジティブな広く伝えてもらいたいニュースばかりがあるわけではありません。大小含めたリスクが内包しており、ネガティブニュースとしてセンセーショナルに取り上げられる危険性は常にありま…

「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」は”Pretty cool! (かなりクール)”

■プレゼン指南の最高峰 記者発表の成否はプレゼンターに負うところが大きいことは、こうした場に立ち会ったことがある人なら理解できるのはないでしょうか。あのアップルを創業したスティーブ・ジョブズがプレゼンの名手であることはよく知られています。 最…

PR会社に対する不満でありがちなこと

■メディア周りだけではないPR会社の業務内容 PR会社は、クライアントとメディアをつなぎ、露出を獲得することが基本的な役割の一つです。クライアントに代わって取材を誘致したり、イベントを企画して記者を集めたり。こうした活動を「メディア・リレーショ…

2年前の大晦日に行われた午前1時半からの謝罪会見

■謝罪会見を行う時間帯 謝罪会見を行うタイミングの難しさは「横浜市の傾きマンション」における旭化成のケースでも触れましたが、時間帯にも注意する必要があります。東芝の不正会計問題が発覚して当時の社長が5月15日に会見を行いましたが、この時の開始時…

謝罪会見における涙はNG

■「謝罪会見」の特集記事 年末を迎えて、今年の「謝罪会見」に関する特集が組まれています。その一つ日経ビジネスの12月7日号「謝罪の流儀」を興味深く読みました。 旭化成は2002年、同社の発祥の地でもある延岡工場で、電気系トラブルにより火災が発生、人…

新任広報担当者に気を付けてほしいたった一つのこと

■挨拶のアポ取りをPR会社にさせる違和感 広報はある意味社長と並ぶ、会社の顔です。会社の顔であれば、それを売り込むのが仕事です。最近、記者から聞いた話ですが、それなりに知られた会社にもかかわらず、広報マネージャーが替わったというので、その新任…

新聞を読まないビジネスパーソンにおススメの新聞

■日経MJは「ダイエーとともにあった」 新聞を軽減税率の対象品目に含める方針で一致したことが報じられています。宅配率を基準に、適用する新聞の範囲を決める案を軸に検討されていると。新聞を購読する筆者にとっては朗報ですが、購読しない人には不満が残…

仮住所で客を釣るパソコン修理業者?

■二台併用の予定だったのに・・ PCの二台併用をもくろんでいたところで、先代のPCが逝かれてしまいました。先代の動作の遅さは感じていましたが、「使えない」レベルではないし、新PCのためにも、もう数年は頑張ってもらうつもりでした。これまではネットを…

日曜夜8時のテレビ番組といえば

■大河ドラマを時代設定で分けると 日曜の夜8時といえばNHKの大河ドラマ・・・、とは必ずしも思っていません。この時間帯の番組では「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系列、1985年~1996年)が印象に残っています。「早朝バズーカ」等のコー…

白川郷のニュースで知る蛍光灯禁止の誤解?

■白川郷のライトアップ 世界遺産の白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県大野郡白川村・富山県南砺市)が世界文化遺産に登録されてから20年を迎えたのを記念して、12月9日にライトアップされたそうです。 mainichi.jp 7,8年前に一度だけ白川郷に行ったことが…

OMEGAの腕時計の修理をつぶれかけた時計屋さんに出してみた

飼い猫のカイ君はよくテーブルの上からモノを落としてくれます。以前のブログでも少し触れましたが、その中に愛用していた時計「OMEGAのシーマスターアクアテラ」も含まれます。落下を機に動かなくなってしまいました。 yhkhashimoto.hatenablog.com 短針が…

広報ネタに困ったら「アンケートパブ」を思い出せ

就学前の幼児(1歳半~6歳)の子供がいる首都圏の保護者約3,500人に行ったアンケート調査の結果が、12月7日の朝日新聞に出ていました。ベネッセ教育総合研究所による「幼児の生活アンケート」で、1995年から5年おきに実施しているそうです。11月25日に同研究…

マスコミにおけるデスクの役割とは?

新聞を読み比べるとよくわかりますが、記事の扱いが異なる場合が少なくありません。独自ニュースは大きく報じ、後追い記事は地味になります。一斉発表された記事でも、扱いが全く違う場合も少なくありません。 例えば、11月2日にJR東日本と携帯大手3社が、歩…

提供側にも導入側にもメリットの大きい広報素材としてのPepper

ソニーのAIBO(1999年)やホンダのASIMO(2000年)など、これまでもロボットが脚光を浴びることはありましたが、Pepperの登場は来るべき「ロボットの時代」を予感させるものです。 www.softbank.jp ソフトバンクが今年の6月に、販売を開始した人工知能を搭載…

本は借りるより買うほうが身につきやすいのか?

「本は借りるより買うほうが身につきやすい」という主旨の記述をウェブで見かけました。「借りて読むと内容を忘れてしまうことが多い反面、買った本なら何度でも何時でも読み返すことができるし、気になる所に線を引いたり、折り目をつけたりできるから」と…

記事のクリッピングサービスは使うべきか?

新聞や雑誌での報道状況を日々切り抜きするのは、広報の基本業務の一つです。クリッピングともいいます。モニタリングということもありますが、「監視する、計測する」といった意味合いがありますから、ちょっとニュアンスが違います。 こうした記事のクリッ…

最初にゴールを設定することでプレゼン資料も一工夫できる

記者説明会やアナリスト説明会で使うプレゼン資料のマストアイテムとして「パワーポイント」があります。筆者もプレゼンや勉強会のための資料作りによく使います。内容にはこだわっても、デザインをそれほど意識したことはなかったと白状します。 「知的文章…

家電の寿命と買い替え費用のねん出法

今週のお題「今年買って良かったモノ」 日々の暮らしに電化製品は欠かせませんが、それぞれ寿命があるので、定期的に買い替えが必要になります。師走に入って歳末商戦が本格化する中、この機に家電を買い替えようと考えている人も多いのでは。(2017年4月に…

ニュースリリースにも「イーハンつける」ことを意識する

「池上彰に聞く どうなってるのニッポンの新聞」という本を興味深く読みました。特に朝日新聞に汚点を残す形となった「吉田調書」報道と慰安婦報道の誤報問題から新聞報道のあり方、新聞記者の役割などは参考になりました。 本の中で、記事に「イーハン(1…

猫はテーブルからモノを落とすことで何かを学ぼうとしている?

猫を飼っていると、その不思議な習性に気が付くことがありますが、「テーブルの上からモノを落とす」というのもその一つです。多くの飼い主が同じように感じているようです。その理由を解説する記事も見かけます。 よくカイ君に落とされるのは、ワイヤレスマ…

ブラタモリを見て感じた「おれの小樽」(後編)

明治以降、発展を遂げた小樽ですが、1950年代にニシンが姿を消し、1960年代に夕張などで採れた石炭も石油への転換で需要が減り、そして海運も苫小牧・太平洋ルートへ移行しました。これにより1965年頃には衰退の一途をたどることになります。 タモリさんは番…

ブラタモリを見て感じた「おれの小樽」(前編)

11月14日のNHK番組「ブラタモリ」は期待を裏切らない内容でした。毎回楽しみにしている番組の一つですが、特別の思い入れのある回でした。25年以上前、筆者は小樽に4年間過ごした場所であり、それ以降も「心の故郷」、折に触れて再訪しているマイベストプレ…

広報なのかPRなのかはたまたパブリシティなのか

自分たちがやっている活動が広報なのかPRなのかはたまたパブリシティなのか。これまでの感覚では、まず広報=パブリシティ。属していた広報部の英文名称もPublicity Departmentだったし。 B2B企業の広報出身で、企業広報主体だったのでPRという言葉はほとん…

長続きしそうな流行語は「インバウンド」

今週のお題「私の流行語大賞」 今年の流行語大賞候補が発表されました。新語・流行語大賞 メディアや情報に近いところで仕事をしているせいか、耳にした言葉が多い印象です。その中に「ミニマリスト」という言葉がありました。身の回りの不要なものを処分し…

ニュースリリースによる継続的な情報発信のススメ

インターネットやスマホが当たり前になって、プレスリリースの配信を代行する会社が珍しくなくなりました。かつては自社が関係する記者クラブへリリースを持って行って各メディアに配り、記者クラブに属さない経済誌や専門紙にはファックスやメールで送るし…