「お知らせ」という方法もある
「発表のタイミングを逃してしまった」、「新商品の発売日が延期になった」、「恒例の地域密着イベントが行われる」、「地味な商品だがマイナーチェンジをした」など、ニュースリリースにするほどではないけど、出来れば広く知ってもらいたいというケースがあると思います。
そういう時に使えるのが、「お知らせ」です。「ご参考」などど記載する場合もあります。いわば「小ネタですが…」ということを暗に示しつつ、マスコミに報せることがが出来ます。ニュースリリースとほとんど変わりませんが意外と知られていない告知方法です。
ニュースリリースとお知らせの線引きは、「小ネタ」であるということを会社側が感じているかどうかということと、特定少数の媒体しか興味を示さないことが予想されるというという2点にあります。とはいえ、それでも広く周知したという意図が会社側にあるので、ニュースリリースに順ずる形で発信をすることになります。
工場を一日開放して地域の方々と触れ合うイベントを30年以上前から続けている会社がありますが、その地域以外の人(やマスコミ)にとっては、ほとんど関心がないだろうということで、「お知らせ」としてその開催概要の告知を毎年行っています。
また、企業では資金調達のために社債を発行することがありますが、リリースのタイトルとして「社債発行に関するお知らせ」というようなタイトルを付けるケースがよくあります。日経(には出ます)などの特定の媒体にしか掲載されない(上場企業の情報開示ルールで決まっている)ことからこうした表現になるのでしょう。
ニュースリリースとは厳密に言えば違うはずですが、「小ネタは『お知らせ』を」は覚えておいて損はないと思います。