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広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

SMAP報道で感じた「火曜日を乗り切れば・・」

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■最近元気な総合週刊誌の“ツートップ”

 「ありのまま取材し、ありのままのことを載せているだけ。スクープかどうかの判断は読者がすること」と総合週刊誌の編集の方の殊勝なコメントを本で読んだことがあります。とはいえ、その言葉からは「リスクを取るメディア」としての矜持も感じ取れます。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 ここのところ、総合週刊誌の“ツートップ”の「週刊文春(以下文春)」と「週刊新潮(以下新潮)」が他社に先駆けた特ダネを連発し、改めてその存在を世に示しています。

 

 「誰もが知っている人のだれも知らないニュース」が次々に出てくることに驚かされるとともに、その取材力に頭が下がります。「売らんがため」という週刊誌特有の部分があるのを承知しながらも、我々読者の溜飲を下げてくれます。

 

 1月22日の朝日新聞1面でも取り上げられている「甘利明経済再生相の金銭授受疑惑」、清純派アイドルのはずの「ベッキーの不倫騒動」は週刊文春が最初に取り上げました。一部スポーツ紙の特ダネと思われた「SMAPの解散騒動」ですが、新潮が元ネタだとする記事も見受けられます。

headlines.yahoo.co.jp

news.livedoor.com

 

■12日までに新潮の記事はできていた

 存続の方向で終息しそうな「SMAPの解散騒動」ですが、最初に報じたのは13日水曜日の「日刊スポーツ」と「スポーツニッポン」。新潮(文春も)の発売日は翌14日木曜日。SMAPに関する新潮の特集記事の入稿は11~12日、つまり月曜から火曜にかけて行われたと考えられます。

 

 つまり、火曜日の夕方には記事がほぼ出来上っていた。同じころ、煽情的な見出しが並ぶ広告も各新聞社に入稿される。ということは、14日発売の新潮のスクープの予兆を12日の夕方までに得ることは物理的に可能のはず。そして「これはヤバい」と感じた一部スポーツ紙が裏取り取材を行い、13日付の紙面に記事を突っ込んだ。

 

 元々新潮は、芸能ネタの取材力の高さとどこにも迎合しない記事の内容に定評があります。都合の悪い記事が木曜日に出ることが分かった事務所側がリークしたのかもしれません。もちろん推測の域を出ませんが。

 

■火曜日を乗り切れば一安心

 企業が総合週刊誌の取材ターゲットになる場合、圧倒的に多いのは不祥事のとき。すでに述べたように毎週月曜から火曜が原稿の締め切りとなっています。新潮や文春は多くの記事を自前の記者が書いています。それが週刊現代週刊ポストと違うところと聞いたことがあります。

 

 ずいぶん前に文春の関係者に聞いたところによると、30人ほどの記者がいて、企画会議によって絞られた15本のネタを3人ほどのチームに割り振って取材を進めるそうです。通常、水曜日は編集部の定休日となっているので、「火曜日まで何もなければ、(書かれる側にとっては)少し安心できる」と。

 

 今回のSMAP報道では火曜日を乗り切れなかったので、書かれる側にとって困った事態になったことが想像できます。

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