パブリシティの効果は広告の3倍?
業務の一環としていわゆる広告換算、つまりパブリシティによる記事スペースや放送時間を広告やCMに置き換えて換算する作業を行うことがあります。
新商品発表では比較的広く行われている手法です。先週から今週にかけて携帯大手が発表会を行っていますが、試しに13日に行われたNTTドコモの発表会の朝日新聞の記事を計測すると約130万円でした。(リンクはウェブですが、計測は新聞で行っています。)
ウェブではカラーの写真付きですが、紙面では写真はなく、見落としかねない大きさでした。ちなみに全国紙では軒並みこのニュースを取り上げていますが、中でもやはり日経は大きなスペースを割いており、換算値は約600万円でした。
こうした指標を参考値として用いるのは、例えば発表会を開くのにかかった費用に対して、どれだけの効果があったのかといったことを分析する上で役立つと思います。
ただ、そもそも広告と記事は違うものだし、広告を読むために新聞を購読する人はいません。CMの間はテレビから離れることもあるでしょう。なので、「広告に換算する以上の値になるはず」という理屈にはかなり説得力があります。
このため、パブリシティの効果を説明するのに、「広告換算値の3倍」ということをいう事があります。また、そのように人から聞いたこともあります。ただ、残念ながらこれには全く説得力がありません。