広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

野良猫への「エサやり」を見かけて感じたこと

 

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 今住んでいる周辺には頻繁に野良猫が出没します。定期的に見かけるのは4匹ほど。この中の見慣れない1匹は、まだ1歳に満たない仔猫のようです。柄が全く違いますが、顔が似ているので、母子かもしれません。

 

 こうした猫たちに出くわすのは、たいてい路上や駐車スペースですが、一度我が家の二階ベランダで窓越しに我が家の愛猫カイ君と対峙したことがありました。カイ君が毛を逆立てて、「シャー」という警戒音を発していました。普段は全く見せない仕草だったので、肝を冷やしました。

 

 仕事が終わって家付近にたどり着くと、野良猫にエサをやるオジサンに出くわすことがあります。先日もオジサンが置いていったと思しきエサが駐輪場の一角に散乱していました。

 

 悪気はないのでしょうし、何とかしてあげたいという気持ちからのエサやりなのでしょうが、複雑な気持ちになります。エサの放置による衛生面、ふん尿処理の問題など迷惑に感じている人も少なからずいるからです。

 

 地元の自治体HPにも、「野良猫に餌を与えることは、近所に野良猫が増える原因につながり、被害が集中することになる」とあります。さらに、「『かわいそう』『野良猫には罪がないのだから』といった、一時の感情で餌を与えることのないようにすることが大切です」とも。

 

 件のオジサンがどのように感じながらエサやりをしているのかは知る由もありませんが、おそらく親切心からなのでしょう。ただ、疑問もわきます。一歳を過ぎると猫は繁殖が可能になりますが、繁殖時期の問題行動についてはご存じなのかと。問題行動というと「問題」かもしれませんが。

 

 その時期の猫は興奮していますので、カラスのようにゴミ袋を荒らしたり。他にも庭先をトイレ替わりにして痛烈なにおいを放ったり。夜鳴きの問題もあります。ベランダへの侵入程度ならご愛嬌ですが。

 

 地元の自治体HPには「野良猫の捕獲や餌やりを条例で規制することは、動物愛護の観点からもできない」ともありますが、条例でエサやりを禁じている自治体もあるようです。「完全室内飼い」、「不妊手術」、「最期を看取る」という三点が猫を飼う鉄則です。

 

 12日付の朝日新聞に「地域猫」に関する痛ましい記事が出ていました。住民と猫の共生に水をさす出来事です。ここでも一定のルールが大事だと書かれています。

www.asahi.com

 

 エサやりが地域社会に望まれていない行為である以上、一時的に捕獲して手術を施すのは、有効な方策だと感じます。かかった手術代を助成してくれる自治体もあるようです。飼い主一人ひとりはもちろんですが、そうでない住民の自覚や協力があってこそ、野良猫を減らすことにつながるのだと思います。

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