広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。

新商品をお披露目だけで終わらせない

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■新商品の発表だけで終わらせるのはもったいない

 「ネタがない…」と嘆く場面が広報担当者なら少なからずあるのではないでしょうか。ニュースは文字通り“新しい”情報のことですが、世の中には知られていない情報もここに含まれます。

 

 North、East、West、Southの頭文字をとった、という俗説の存在を最近知りました。至る所からニュースは生まれるという意味ではそうですが、語源とするには無理があります。

 

 Newsを英和辞書で引くと、「知らせ」や「情報」という意味のほかに、「変わったこと」という意味もあります。ネタの大小というのは常々、「他にはない新しい何か」×「ちょっとしたサプライズ」の掛け合わせの大小だと思っていますが、ネタ探しにも二つの視点が必要です。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 媒体の特徴によっても、記者が欲するネタは違います。全国紙と業界紙でも違うし、「日経ビジネス」と「DANCYU」でも同様です。したがって、媒体に合ったネタ提供を意識する必要があります。それを踏まえて、多くの露出を獲得するためにどのようなことができるでしょうか。

 

 ■「技術」、「人物」、「事業計画」、「売れ行き」、「トレンド」、「海外展開」…

 他にはない画期的な商品を例にとるなら、まず、その商品について取り上げられることを考えるべきなのは当然といえば当然。しかし、それで終わってしまってはもったいないケースもあります。例えば、商品の技術にスポットをあてた記事を仕掛けることもできます。

yhkhashimoto.hatenablog.com

 

 今でこそ見かける機会も増えたソフトバンクの「ペッパー」ですが、発売されたのはわずか1年前。出始めの頃に、そのペッパーを分解する、という記事があり、印象に残っています。ソフトバンクの全面協力がないと実現しにくい技術寄りの企画です。

ペッパーがバラバラにされていく様子を動画で撮ってみた - 日経テクノロジーオンライン

 

 そして、人。ペッパーでは開発担当者の記事が複数メディアで取り上げられていました。開発に至った経緯を人物を切り口にひも解いていくのはよく見かけますが、その好例です。さらに、経営におけるインパクトや事業の位置づけ。孫正義社長と一緒に決算発表の場に出て、説明を担当しました。

 

 さらに売れ行きや導入事例やAIやロボットのトレンドなど、商品が画期的であればあるほど、次の矢を放てます。最近は海外展開も始めたようだし。

www.asahi.com

 

 ペッパーは広報的には”出来過ぎ”の部類ですが、新商品を発表するなら、「技術」、「人物」、「事業計画」、「売れ行き」、「トレンド」、「海外展開」といった切り口も視野に入れると、記事化の可能性も大いに広がるのではないでしょうか。

 

 せっかくの新商品です。そのお披露目だけで終わらせるのはもったいないことです。

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