広報の仕事に興味があるなら、読んでおきたい小説(前編)
来週土曜日18日からNHKでドラマ「64(ロクヨン)」が始まります。横山秀夫の原作で、2012年に出版されました。タイトルは昭和64年に由来し、この年に起こった少女誘拐殺人事件とこれを担当したD県警の広報官を主人公にした小説です。手に汗握る展開に一気に読んだ記憶があります。それだけにドラマ版も楽しみです。映画版も今年公開されると新聞で読みました。
昭和64年というのは7日間しかなく、昭和64年1月7日の翌日は平成元年1月8日です。自分もこの年に大学を卒業して社会人になった年でもあり、ちょうどこのころは卒論を夜通し書いていたいことを思い出します。
主人公が正義感あふれる広報官ということで、広報に興味がある人、あるいはそうでない人にとっても、手に汗握る展開に読んで損はない力作です。
原作の横山秀夫は1980年代に起こった日航機墜落事故を巡る地元の新聞社の記者たちの奮闘と葛藤が題材になった「クライマーズ・ハイ」という小説もあります。ドラマや映画にもなった、「64(ロクヨン)」に負けず劣らずの力作です。広報担当者は出てきませんが、新聞紙面の作り方がよくわかります。
後編でも二冊紹介します。