30秒6億円のCMが流される番組がまもなく始まります
■50回目のスーパーボウル
米NFL王者を決めるスーパーボウルが迫ってきました。今年は50回目のメモリアルマッチ。アメリカを代表するスポーツイベントで、視聴率は例年50%前後とか。試合は7日(日本時間8日8:30試合開始)にあります。
今年はデンバー・ブロンコスvsカロライナ・パンサーズの対戦。この試合での引退をうわさされるブロンコスのクォーターバック、ペイトン・マニングに注目が集まります。リーグMVPを歴代最多の5回獲得した名QB。2007年のスーパーボウルのMVPでもあります。
対するパンサーズは12年ぶりのスーパーボウル進出。オールドファンにはなじみのないチームですが、今シーズンは一度しか負けていません。チームが創設されたのは1995年。
スーパーボウルの開催地は持ち回り。今年はサンフランシスコ49ersの本拠地、米カリフォルニア州サンタクララ。サンフランシスコ49ers(対シンシナティ・ベンガルズ)は1989年のスーパーボウルでの逆転劇で知られています。
大学生でお金はなくても暇もあったので、興奮しながら観戦したことを思い出します。日本では昭和天皇の崩御で自粛ムード一色でしたが。
残り時間が数十秒。その中でQBのジョー・モンタナが試合をひっくり返す逆転のタッチダウンパスを決め、スーパーボウルを制覇します。”モンタナ・マジック”とか”ザ・ドライブ”という言葉がこのワンプレイで誕生しました。
■30秒6億円のCM
それだけ注目度が高いイベントなので、CM料金も膨大です。30秒CMで500万ドル前後(約6億円)で、毎年1割ずつ上がっているそうです。米国民の半数が視聴するイベントともなれば、当然かもしれません。
米国を代表するスポーツ、バスケットボールや野球、そしてアイスホッケーもチャンピオンを決めるシリーズはありますが、一発勝負の希少性はスーパーボウルだけ。それが突出した人気を支えています。
なので企業側が力が入るのも当然でしょう。新型NSXや「ポケットモンスター」の20周年などスーパーボウルを照準にしたCMがすでに先行公開されています。
■アーティストにとっても名誉の場
国歌斉唱とハーフタイムショーもスーパーボウル名物です。これまでもマイケル・ジャクソン、ローリング・ストーンズ、U2といったビッグネームがハーフタイムショーに登場しました。しかもノーギャラだといいます。今年の国歌斉唱はレディ・ガガが務めるそうです。