広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

東京の企業こそ地方の記者クラブに目を向けよう

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羊蹄山

■地方の記者クラブを活用しよう
 最近、地方の記者クラブについて調べる機会がありました。企業が地方でプレスリリースを配布したり、何かの催しを開いたりする際に、記者クラブがあることを知っておくと、自分たちの会社を記者により知ってもらうことができ、うまくすると記事として取り上げてもらうきっかけにつながります。

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 今回は関東と中部の二つの地方都市(どちらも県庁所在地ではない)の市役所の広報広聴課にコンタクトしましたが、どちらの市役所にも記者クラブがありました。どちらも全国的な知名度の高くない都市です。ただ、どちらの記者クラブも記者が常駐しているわけではなく、支局等を取材拠点にしており、必要に応じて記者クラブを利用しているようでした。以前、調べたことのある筆者が住んでいる地元の市役所の記者クラブも同様でした。

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 つまり、記者クラブに行っても記者に会える確率は低く、いくつかの近隣自治体を掛け持ちにしているマスコミも多いようです。とはいえ、こうした記者クラブがあると企業が発信したい情報を効率的に伝えることができるのは間違いありません。

■東京の企業こそ地方の記者クラブに目を向けよう
  大都市に本社があっても、製造拠点や研究所を地方都市に置いている企業が少なくありません。地方紙や全国紙の支局の記者との関係づくりをするのにこうした記者クラブをきっかけにすることもできます。

  広報担当者として地方都市にある工場への見学会を企画したことがあります。都内からその工場への移動時間が2時間ほどなので日帰りで実施しました。金属素材を作る工場ということで、重工記者クラブ(一般紙)と鉄鋼研究会(業界紙にのみ案内をしていましたが、今考えると、その工場のある都市の記者クラブにもアプローチをして積極的に勧誘してみるべきだったと思います。

 こうした地方の記者クラブでは、東京にあるそれと比べると配られるプレスリリースの数も少ないことが想像され、記者の目にも留まりやすいのではと考えられます。東京の企業こそ地方の記者クラブに目を向けて、リレーション強化を図るべきだと思います。

 記者クラブにアプローチしてプレスリリースを配ろうとするときに気を付けたいことに、「ニュース記事を提供するのではなく、ニュース記事の『素材』を提供する」という点です。プレスリリースがそのまま記事になることはまずありません。そこに必ず記者目線というフィルターがあります。宣伝臭がすぎるようなプレスリリースは見向きもされず、ごみ箱に直行です。取り上げられる内容にするためのポイントは以下の記事が参考になると思います。

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昨年11月の「ゴーン逮捕」の会見を考える

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小樽の船見坂

■居酒屋のテレビで知った「ゴーン逮捕」
 日産自動車が4月8日、東京都内で臨時株主総会を開き、カルロス・ゴーン前会長(65)を取締役から解任しました。事の発端は、去年の11月19日にゴーン前会長が金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたことに始まります。出張先で夕方5時に友人と駅の改札で待ち合わせてそこから5分くらいにある居酒屋で飲んでいましたが、テレビのニュース速報のテロップで(6時頃だったと記憶)その事実を初めて知りました。混んでいた店内でしたが、客の間からもどよめきが上がっていました。

 テロップには「金融商品取引法違反」としか書かれていなかったので、それ以上のことはわかりませんでしたが、「インサイダー取引違反かな?」、「でも仮にそうならそう報じるんじゃないの?」などとテレビを見ながら友人と話していました。

mag.sendenkaigi.com


朝日新聞デジタル版が特報
 その後に見聞きしたところによると、「東京地検特捜部が19日夕、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑でゴーン氏を任意同行した」と。朝日新聞のデジタル版が最も早く報じたようです。次の日の朝刊や当日の夕刊ではなく、デジタル版によるスクープが夕方に流れたというわけです。

www.asahi.com


 ゴーン会長はこの日、会社の飛行機で羽田空港に到着したタイミングを機に、東京地検の捜査は一気に動き出したとされていますが、朝日新聞デジタル版にはその飛行機の映像が残されており、水面下の取材が相当進んでいたことが伺えます。

 日産自動車は、「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」と題するリリースを午後7時に開示し、午後10時か横浜市内の本社で西川廣人社長兼CEOが会見を行いました。午後9時過ぎにはすでに多くのマスコミが本社に集まっているとの記事があることから、まずリリースの開示を行い、そのタイミングに会見の開始時間についても告知したことが想像できます。

 朝日新聞デジタル版が報じたタイミングから記者会見終了までの一連の流れは、とてもスムーズだったように感じられます。日産自動車サイドにとって朝日が報じたことは「想定外」だったかもしれませんが、水面下では掲載タイミングとそのあとの動きで駆け引きがあったようです。

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■抜かれた会見は荒れ模様になりやすい
 特定のマスコミ一社だけが報じ、それから間もないタイミングで記者会見を行う場合、抜かれた他紙はおもしろいはずがなく、「会見が荒れやすい」ということが言われます。しかし、この会見の一問一答を読んでも荒れている様子は伺えません。西川社長も会見慣れしているせいかソツのない受け答えのように感じられます。

 内容の重大性に鑑み、会社側をネチネチ責めるよりも、「200名を超える記者が来ている会見でメディアも国内外から来ているから行儀よくしておこう。締め切り時間も考慮しなきゃいけないし」といった意図が働いたのかもしれません。その点を含めても会社側の仕切りがうまくいったと感じる広報対応でした。

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PRプランナーの三次試験を二度続けて撃沈して感じたこと

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北海道大学のポプラ並木

■二度目の撃沈
 昨年の夏、そしてこの1月と二回にわたりPRプランナーの三次試験を受けました。二回ともそれなりの感触でしたが、あえなく今回も不合格となってしまいました。日本PR協会のHPによれば合格率は二回とも約4割。ケアレスミスがなければ「さすがに今回は受かるでしょ」と高をくくっていた、わけでは決してないのですが。さすがに結果には少し落ち込みました。

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 課題Aがニュースリリースの作成、課題Bが広報計画の作成で、この1月の問題のテーマは、課題Aが採用計画、課題Bが経営戦略でした。どちらも事業会社やPR会社で業務とし日常的に業務で取り組んだ内容でしたので、持っている知識をフルに使って回答を書き上げました。従って、前回もそうでしたが、その意味でかなり自信を持って結果を待っていました。

 「どこがどう採点者のお気に召さなかったのか」知る由もありません。一次や二次の試験のようにマークシート問題なら正解か不正解かの二つに一つなので回答例がなくても結果の予測ができます。その点、三次試験はこれまでの業務経験に基づく感触しかありません。その「感触」が前回も今回も「イケる」と思っていたわけですが。

■「二度あることはきっと三度ある」
 不合格だった一回目の受験はもしかしたら、「USBに回答データを保存し忘れた」といったケアレスミスの可能性も疑いましたが、同じミスを繰り返すことは考えにくいので自身の力不足を認めるしかないのでしょう。

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 試験結果について周りから「ナメてかかってたんじゃないの?」と言われましたが、二度続けて結果が伴わない以上、そう思われても仕方のないところです。「三度目の正直」に向けた再チャレンジも頭をもたげましたが、再び受験しても、リリースも広報計画もこれまで培ってきた自己流を貫くに決まっている、というかそれしか思いが及ばないので、「結果は受ける前から明らかじゃないのか?」、「二度あることはきっと三度ある」という思いのほうが強くなりました。

 広報・PRの業務に関わって23年ですが、これ以上プライドを傷つけたくないので、もう二度と受験しないことにします。(苦笑)

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