広報パーソンのつぶやき

事業会社の広報担当者と広報コンサルティングの経験からコミュニケーション全般をメインに、ライフスタイル風なネタも。全国通訳案内士(英語)

緊急記者会見の司会は「サッカーのレフェリー」と心得よ

■緊急記者会見の司会は「サッカーのレフェリー」 事件、事故、不祥事といった謝罪を伴う緊急記者会見では、スポークスパーソンが重要な役割を担うのは言うまでもありませんが、司会の力量も重要です。通常、広報部門を司る責任者やそれに次ぐ立場の人間がそ…

お詫び会見でお辞儀にかける時間や角度のほかに気を付けたいこと

■お辞儀にかける時間 謝罪会見のトレーニングの現場で話題に上ることがあるのが、「お辞儀の時間と角度」です。スポークスパーソンがお辞儀を早々に切り上げて、頭をあげてしまうと、「誠意がこもっていない」と記者は感じるだろうし、カメラマンも最大のシ…

「送球に」検討します?

■「送球に検討します」 先日のブログに「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」だと知ったことを書きましたが、長年の習慣は簡単に変わるはずもなく、「そうきゅう」をそのまま使っています。その結果、つい最近「早急に検討します」とすべきところを「『送…

スピーチライティングの6つのコツ

■スピーチの名手の陰には、名スピーチライターがいる 広報の仕事の中心は報道対応ですが、中には、社長のスピーチ原稿を書くという仕事を任されている人もいるでしょう。筆者も事業会社の広報担当者の頃、社長の年頭あいさつの草稿を行ったことがあります。 …

広告にしか目を向けていない人に「広報」のススメ

■広報と広告の違い 先日、商工会議所主催のセミナーに講師として登壇しました。改めて感じたのは、「広報」を正しく理解、認識している人が少ないということです。さすがに広告を知らない人はいませんが、広報というと、「何気なくしか知らない」(終了後の…

リリースの配信を地元自治体の広報課に相談するという手があった

■地元自治体の広報課に相談する 広報活動になれていない団体がプレスリリースを配りたいと考えた時に、どうすればいいでしょうか。営利色が強くなく、公共性が高ければ、検討に値する方法として、「地元自治体の広報課に相談する」ことがあります。 筆者自身…

千葉と温泉の意外な関係

■千葉と温泉の意外な関係 草津、日光、箱根に湯河原。関東には全国的に知名度の高い温泉が数多くあります。その中で地味な存在なのが千葉県です。 ところが2年ほど前の新聞記事の地方面(朝日新聞2014年1月7日)に、「千葉には93か所の温泉があって、全国で1…

プレスリリースも「複数の目で視点を何度も読み返す」ことが大事

■校閲記者とは? 記者というと反射的に、「取材をして記事を書く人」を思い浮かべます。その一方、何となくは知ってはいても、その存在を感じる機会が少ない「校閲記者」という人たちがいます。先日の朝日新聞の記事で、その人たちの仕事ぶりを初めて垣間見…

今年最も話題になっている都市と意外な名産品

■今年最も話題になっている都市 今年最も話題になっている都市として、多くの人に記憶されるはずなのが広島市です。現職のアメリカ大統領としてオバマ大統領が訪問し、広島東洋カープが25年ぶりにリーグ優勝を果たしました。9月14日の日経MJで「時代けん引 …

自分以外の携帯電話番号を何人覚えていますか?

■顔は思い出しても名前が出てこない ある調査によれば、「人の名前を思い出せないことがある」という経験がある人の割合は8割を超えているといいます。顔は覚えているのに名前が出てこない、という経験は筆者にもありますが、気のせいか、その頻度は年ととも…

広報活動に数値目標は必要か

■広報担当者を悩ます永遠の課題 多くの広報担当者の頭を悩ませる課題として、「広報活動の効果測定が難しい」というものがあります。経済広報センターが3年ごとに行っている「企業広報活動に関する意識実態調査」の結果によると、アンケートに答えた企業の7…

「鳴かず飛ばず」の本来の意味

■「鳴かず飛ばず」の本来の意味 下積み時代が長く続いて、思うような活躍ができないでいることを、「鳴かず飛ばず」といいます。本来は、「『三年』飛ばず鳴かず」といい、実力のあるものが、活躍の機会に備えて、じっと待っているさまを指し、普段我々が使…

スマホ全盛でも腕時計の需要は落ちていない

お題「腕時計」 ■腕時計市場が携帯電話やスマホの影響を受けていないことを知る 仕事に行くときに必ず身につけるものに腕時計があります。それが長年の習慣でしたが、休日には付けないことが増えました。携帯電話と万歩計が時間の確認の代用を果たしてくれる…

何かをしたい者と何もしたくない者の違い

■何かをしたい者と何もしたくない者の違い SNSを企業や組織が使わない「三大理由」というものがあるとしたら、それは、「時間の無駄」、「一文の得にもならない」、「炎上リスク」だと思います。それぞれ一理あるといえなくもないですが、現にそれを活用して…

10月5日に「広報力向上セミナー」を浦安商工会議所で行います

このたび、10月5日に「広報力向上セミナー」を浦安商工会議所で行います。このセミナーでは、「広報力のチカラで会社をパワーアップ。知らせるために知っておくべきこと」をテーマにネタ探しからマスコミへのアプローチ方法などを事例に基づいてわかりやすく…

全国の観光地のパンフレットが手に入る東京駅にほど近い場所

■全国の観光地のパンフレットが手に入る場所 観光地に出かけて欠かさないものにガイドブックや現地で手に入れるパンフレットがあります。全国の観光地のパンフレットが手に入る場所が都内にあります。JR東京駅、あるいは地下鉄日本橋駅から歩いて数分のとこ…

記事という成果が社内に好循環を生む

■記事という成果が生む好循環 これまで手付かずだった広報活動を強化したり、ゼロから広報体制を整備したり、しようとしたときに外部の専門家の協力を仰ぐケースが多いと思います。 広告が以前ほど通用しにくくなったことも、広報活動に力を入れざるを得ない…

「早急」、「三階」、「裏面」の読み方

■「早急」、「三階」、「裏面」の読み方 現役アナウンサーが書いた本に、視聴者からの指摘で「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」だと知ったとありました。筆者も「そうきゅう」だと思っていましたが、正しくは「さっきゅう」だと。時代の流れに従って、…

「お酒飲めない人生は損してる?」のか

■「お酒飲めない人生は損してる?」という投書 9月7日の朝日新聞のオピニオン面に「お酒飲めない人生は損してる?」という40代女性の投書とともに、4人の意見が投稿されていました。投書した女性は職場の同僚から、「お酒が飲めないなんて、人生、半分損して…

オバマ大統領による「謝罪・弁明のスピーチ」が伝えるもの

■言葉で世界を動かしてきた米大統領 「異端児vs女性初」とか「史上最も嫌われている者同士の戦い」などと形容される、共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のヒラリー・クリントン候補による米大統領選が11月に雌雄を決します。2008年に就任したバラク・…

読書感想文の「書き方マニュアル」の記事を読んで

■小学生に「マニュアル」? 夏休みの宿題で真っ先に思いつくのは読書感想文です。今でこそ読書も好きだし、このブログのように文章を書くことを楽しんでいますが、小中学校の頃は御多分に漏れず、どちらも苦手でした。ページの少ない本を読めば、少しは楽が…

「ご質問をお受けします」の後に続く沈黙の対処法

■セミナーで寝ている人 メディアの方による講演にこれまで数多く参加したことがあります。最近では、自治体や商工会議所が主催するセミナーにも参加することがあります。最近も出席者が10名ほどのセミナーに参加しました。テーマは筆者の仕事に直結しそうに…

告発状とプレスリリースに共通するもの

■不正発覚のきっかけ 記者がある疑惑を掴み、それを記事にしようと動き出すきっかけとして、「内部告発」があります。不正発覚で最も多いのがこれだといわれます。 yhkhashimoto.hatenablog.com クローズドな組織の中で、不正が続けられていることに疑問を感…

「アベノミクス」より「ネコノミクス」?

■「アベノミクス」より「ネコノミクス」? 猫ブームといわれます。テレビや雑誌に猫が登場するのも珍しいことではなくなり、昨年ごろから「ネコノミクス」という新造語も聞かれるようになりました。その経済効果は昨年1年間で2兆円に上るそうです。 www.iza.…

社内広報で伝えるべき二つのポイント

■二つに大別できる企業のコミュニケーション業務 企業のコミュニケーション業務は対象別に二つに分けることができます。社外を対象としたものと社内を対象としたものです。よく「風通しのいい会社(とか職場)」という表現がされますが、社内のコミュニケー…

トップが現場で、「聴く、話す、書く、読む」ことが不祥事撲滅の第一歩

■不祥事とトップの心がけ 昨年11月7日の日経電子版に「企業不祥事が起きる主な原因は?」という読者アンケートの結果に関する記事がありました。これによれば、不祥事が起きる原因のトップスリーは「経営トップの法令遵守意識の欠如」30%、「経営トップによ…

インタビューにおける会話の「先を読む」ことの重要性

■インタビューにおける広報担当者の役割 メディアによるインタビューが行われる場合、広報担当者(やこれに準じる人)が立ち会うことが原則です。この際、記者の質問の要旨と応対者の回答内容を書き留めておきます。記事がなったときに、その内容との齟齬が…

初めての通訳案内士試験の雑感(下)

■高をくくってしまった一般常識 知識がほとんどないところからだった日本地理と日本歴史に比べ、一般常識は高をくくっていました。試験のガイドラインにも、「筆記試験時に最新の『観光白書』や新聞(一般紙)に掲載された時事問題をベースに出題する」とあ…

初めての通訳案内士試験の雑感(上)

■会場で気になったこと 午前に実施された英語の筆記は、TOEICによって免除だったので、午後からの日本語3科目の受験となりました。日本地理、日本歴史、一般常識の順番で試験時間は40分です。都内にある大手私大が会場でした。地方では会場不足で、泊りがけ…

通訳案内士試験にチャレンジしました

■通訳案内士試験にチャレンジ 通訳案内士(通訳ガイド)の試験を8月21日に初めて受けました。興味を持ったきっかけは5年ほど前の新聞記事です。英語などの外国語を使って、有料で外国人観光客にガイドをするための国家資格ですが、お金を取ってガイドするの…